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呼吸器の検査



ぜんそく、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などをはじめとする、肺の病気が疑われるときに行う検査です。
また手術前の肺機能評価にも必要な検査です。
息を吸ったり吐いたりして肺の大きさや息を吐く勢い、酸素を取り込む能力などを調べます。

注意事項

  • 義歯を使用している方は必ず持参してください。
  • 検査を受ける人のやり方で値に差がでます。苦しいこともありますが、できるだけ技師の指示に従って、検査を受けてください。

肺活量

空気を胸いっぱい吸い込んでそれをゆっくりといっぱいまで吐いたときの量を調べます。年齢、性別、身長から計算された正常値の80%までを正常としています。検査時間は5分程度です。
肺活量の減る病気:間質性肺炎、肺線維症、結核による手術をうけて胸が変形した場合、神経や筋力が低下する病気など

努力性肺活量

胸いっぱいまで吸い込んだ空気をできるだけ勢いよく吐いたときの値です。このうち最初の1秒間に吐くことができた空気の量を1秒量と言います。この量が年齢、性別、身長から計算された正常値より減っているときには気管支が狭くなっている可能性があります。検査時間は5分程度です。
1秒量が減る病気:慢性閉塞性肺疾患(COPD)やぜんそくなどの病気など

機能的残気量検査

胸の空気を全て吐き出しても肺には空気が残っています。これを残気といいます。検査では微量のヘリウムを含む空気の中で3分間安静呼吸をくりかえし、その後、深呼吸を行います。検査時間は10分程度です。

肺拡散能力検査

肺拡散能力は肺胞と毛細血管の間で酸素、二酸化炭素のガス交換を行う能力のことです。間質性肺炎、肺気腫などではこの肺拡散能力が低下します。
検査では、ヘモグロビンと結合しやすい一酸化炭素を使います。身体に害がない程度の一酸化炭素を吸い込み、10秒間ほど息を止めてから息を吐き出します。この呼気を分析することにより、一酸化炭素がどのくらい吸収されたかを調べます。検査時間は15分程度です。肺拡散能力を調べるためには機能的残気量測定が必須となります。

呼吸抵抗検査

呼吸抵抗検査とは、装置より発生される空気の振動に対して、呼吸がどの程度 の抵抗値があるかを計測します。喘息やCOPD の診断、薬の効果の判定に有用です。鼻をつまんだ状態でマウスピースをくわえて頬が振動しないように押さえて、20~30秒、安静呼吸をくりかえします。検査時間は5分程度です。

気道可逆性試験

気管支喘息の診断と治療経過をみるための検査です。治療薬である気管支拡張剤(ベータ刺激薬)を吸入して、その前後で肺機能検査(努力性肺活量、呼吸抵抗)を行います。もし喘息発作が起きていればお薬の吸入後に息を吐きやすくなり、1秒間に吐き出す息の量(1秒量)も増えます。 1秒量15%以上、もしくは200ml以上改善すると気管支喘息の可能性が高いと判断されます。 検査時間は1時間程度です。