周産期母子医療センター
周産期母子医療センターは、産科部門、新生児部門及び周産期麻酔部門から成り立っています。医師、助産師、看護師、薬剤師、臨床心理士、臨床工学技士、医療ソーシャルワーカーなどが一丸となり、妊娠前の御家族、大切な赤ちゃん、そしてその御家族が安心して治療を受けることができるように、途切れることなくサポートをする体制を整えています。
<周産期母子医療センター移転に伴う分娩および母体搬送の一次的対応について> 2026年6月1日に救急災害医療センターが開棟し、それに伴い周産期母子医療センターも新棟へ移転します。移転に際して安全で円滑な医療提供を第一に考え、以下の対応を実施いたします。 【移転前後が分娩予定日となる妊婦様の受け入れについて】 ・2026年5月20日~2026年6月20日が分娩予定日の妊婦様の新規受け入れを一時中止します。ただし、当院での管理が必要と判断されるハイリスク症例、合併症妊娠はこの限りではありません。上記期間以外は通常通り受け入れいたします。 【母体搬送の受け入れについて】 ・2026年5月23日~2026年6月7日の期間は原則として母体搬送の受け入れを中止します。緊急性が高い場合は受け入れをいたしますが、ICUでの受け入れができない場合があります。 新しい周産期母子医療センターは、産科病棟とNICUが同フロアに集約されるとともに、LDR増床、手術室・IVR室の整備など、より迅速で安全な周産期医療が可能となる体制となります。 移転前後はご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解・ご協力をお願いいたします。 2025年10月 名古屋市立大学病院 産婦人科 周産期母子医療センター |
<当院で分娩を検討されている方、当院へのご紹介を検討されている医療機関様へ> 当院は総合周産期母子医療センターとしてハイリスク妊娠、合併症妊娠の管理とともに常時母体搬送を受け入れております。そのため病床の状況は流動的であり、お部屋のご希望などに沿えないことも多くあります。また医育機関であるため医学生、看護学生の実習を行っております。当院で分娩を検討される方は以下のリスクチェックシートをご活用いただき、リスクが低い妊娠であれば近隣の施設での周産期管理もご検討ください。 2024年4月 名古屋市立大学病院 産婦人科 周産期母子医療センター |
産科部門
「分べん部門」では“安全なお産”と新生児部門(NICU)と連携した早産児の“後障害無き生存”を目標とした“総合周産期母子医療センター”として、周産期医療に携わっています。
胎児期における出生前診断を目的とした妊婦さんに対して、出生前及び出生後に必要とする治療に可及的速やかに対応出来るよう、NICU、小児外科、心臓血管外科や泌尿器科と連携して治療にあたっています。
また愛知県下のみならず全国から流死産を繰り返す不育症患者さんが当院に紹介されています。当院不育不妊センターや不育症研究センターと協力し診療にあたっております。不育症の妊婦さんは重症自己免疫疾患を合併している場合が多く、妊娠中及び分娩時の治療に関して内分泌・膠原病内科と連携し治療を計画・実施することが重要です。
更に精神疾患合併妊婦に関しても、こころの医療センターの入院管理下で分娩に対応することが可能で、近年紹介・搬送数は増加傾向にあります。
これらの特徴的なケースに関して東海医療圏の総合及び地域周産期母子医療センター連携し合い、円滑かつ積極的な搬送や受け入れに広く対応できるように努めております。
胎児期における出生前診断を目的とした妊婦さんに対して、出生前及び出生後に必要とする治療に可及的速やかに対応出来るよう、NICU、小児外科、心臓血管外科や泌尿器科と連携して治療にあたっています。
また愛知県下のみならず全国から流死産を繰り返す不育症患者さんが当院に紹介されています。当院不育不妊センターや不育症研究センターと協力し診療にあたっております。不育症の妊婦さんは重症自己免疫疾患を合併している場合が多く、妊娠中及び分娩時の治療に関して内分泌・膠原病内科と連携し治療を計画・実施することが重要です。
更に精神疾患合併妊婦に関しても、こころの医療センターの入院管理下で分娩に対応することが可能で、近年紹介・搬送数は増加傾向にあります。
これらの特徴的なケースに関して東海医療圏の総合及び地域周産期母子医療センター連携し合い、円滑かつ積極的な搬送や受け入れに広く対応できるように努めております。
リスクチェックシートについて
当院は総合周産期母子医療センターに指定されており、常時の母体搬送または新生児搬送の受入体制を有し、リスクの高い妊娠に対する医療および高度な新生児医療等の周産期医療を提供しています。同時に教育施設として正常妊娠の受け入れも行っております。
・当院での分娩を検討されている方へ
以下の妊娠リスクチェックシートを活用しご自分の妊娠のリスクを知ることができます。リスクが低い妊娠であれば近隣の一次施設での周産期管理もご検討ください。チェックシートで当てはまるものがない場合でも、他の事情がある場合、ご希望が強い場合は一度受診のうえご相談ください。また当初ローリスクでもその後何らかのリスクがある場合はもちろん当院でお受けいたします。その際は近隣の施設からの紹介状を持参頂くようお願いいたします。
・当院での分娩を検討されている方へ
以下の妊娠リスクチェックシートを活用しご自分の妊娠のリスクを知ることができます。リスクが低い妊娠であれば近隣の一次施設での周産期管理もご検討ください。チェックシートで当てはまるものがない場合でも、他の事情がある場合、ご希望が強い場合は一度受診のうえご相談ください。また当初ローリスクでもその後何らかのリスクがある場合はもちろん当院でお受けいたします。その際は近隣の施設からの紹介状を持参頂くようお願いいたします。
新生児部門
周産期母子医療センター新生児部門は1950年代にわが国で最初に開設された新生児集中治療病棟(NICU)の一つです。かつて救命が難しかった新生児呼吸窮迫症候群への人工肺サーファクタント補充療法、非侵襲的呼吸補助療法、新生児遷延性肺高血圧症に対する一酸化窒素吸入療法などの画期的先進医療の確立に貢献してきました。現在は呼吸器疾患に加えて、新生児の脳損傷による後遺症を軽減する治療や、痛み・ストレスの科学的評価において、世界を牽引する研究成果を発信しています。また、新生児蘇生法普及事業における東海地区唯一のトレーニングサイトとして、分娩に関わる医師、看護師、助産師だけでなく医学生、看護学生、救急救命士等を対象とした新生児蘇生法講習会を定期的に開催し、地域の周産期医療の水準向上にも貢献しています。
当センターではハイリスク妊娠に対して、限られた科だけでなく、数多くの専門家によるオンリーワンのチームを作り、胎児期・分べん・新生児管理・退院支援・発達フォローに至るまで、国内屈指の医療とサポートを提供できる体制を整えています。看護部門ではカンガルーケア、ディベロップメンタルケアなどの赤ちゃんに優しいケアをふんだんに取り入れ、あかちゃんとご家族を中心にしたケアを、出産前から一貫して継続することで、幸せなご家族の真ん中で、あかちゃんが自然に幸せになれる環境の構築をサポートします。
当センターではハイリスク妊娠に対して、限られた科だけでなく、数多くの専門家によるオンリーワンのチームを作り、胎児期・分べん・新生児管理・退院支援・発達フォローに至るまで、国内屈指の医療とサポートを提供できる体制を整えています。看護部門ではカンガルーケア、ディベロップメンタルケアなどの赤ちゃんに優しいケアをふんだんに取り入れ、あかちゃんとご家族を中心にしたケアを、出産前から一貫して継続することで、幸せなご家族の真ん中で、あかちゃんが自然に幸せになれる環境の構築をサポートします。
周産期麻酔部門
周産期麻酔とは、妊娠中の母児の麻酔・分娩時の麻酔(帝王切開や経膣分娩の麻酔)・新生児の麻酔を含む、あらゆる周産期の麻酔を指します。当部門は、2019年4月1日に東海3県の大学病院で本格的に始めた初の周産期麻酔部門として設立されました。総合周産期母子医療センターの一員として、様々な周産期麻酔に対応しています。
当センター周産期麻酔部門の特徴は、麻酔科・集中治療部の麻酔科医が兼任しており、重症な患者さんの麻酔・集中治療も得意としている点です。過去の麻酔に問題のあった方、持病のため他院では麻酔が出来ない方の麻酔相談にも対応しております。また、産科部門・新生児部門・中央手術部とも協力して、超緊急帝王切開にも直ちに対応できる体制を構築しています。
当センター周産期麻酔部門の特徴は、麻酔科・集中治療部の麻酔科医が兼任しており、重症な患者さんの麻酔・集中治療も得意としている点です。過去の麻酔に問題のあった方、持病のため他院では麻酔が出来ない方の麻酔相談にも対応しております。また、産科部門・新生児部門・中央手術部とも協力して、超緊急帝王切開にも直ちに対応できる体制を構築しています。