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いたみセンター


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当センターの特色

当院いたみセンターでは、急性痛から慢性痛の幅広い患者を診療しています。市中の病院、クリニックと連携しながら、その特徴を十分生かせるよう役割を分担し、日々の診療に当たっております。
 
当センターは、
・様々な原因の急性・慢性痛の紹介患者を対象としています
・多職種による複合的な痛み治療、臨床研究を行っています1,2)
・名古屋市立大学に所属する、痛みの治療に関連した身体科及び精神心理の専門家によるチーム医療を提供しています
・痛み診療に関わる様々な医療スタッフの教育・育成に携わっています1,2)
1) 厚生労働省 慢性疼痛診療システム均てん化等事業
2) 厚生労働行政推進調査事業

当センターでの診療について

痛みは、痛みがある部位だけでなく、脊椎等の骨、神経、筋肉・筋膜、あるいは脳の働きなど、身体のさまざまな器官が関係しています。さらに、内科的疾患などの他の疾患、普段の運動・動作・姿勢の習慣、脳の働きに影響を与える生活習慣・心理面なども深く関係しています。そのため、多職種による多面的な評価が適切な治療を行う上でとても重要と考えております。当センターの診療には、麻酔科医、看護師、理学療法士、臨床心理士(公認心理師)がチームを組んで診療に携わっております。患者の痛みを適切に評価するには、十分な時間が必要なことがあります。患者との信頼関係が構築できた後に得られる情報もありますし、いろいろな治療を試して初めて分かることもあります。そのため、初診時の診察で必要と判断した場合はもちろんのこと、その後の経過で必要と判断した場合にも、速やかに連携している専門家へつなげていきます。(現在当センターでは精神科医が不在のため、精神疾患の評価や治療が必要と判断した場合には地域医療機関への受診をお願いしております。ご了承下さい。)
また、痛みの治療には特殊な治療というよりも継続的な治療が相応しい場合があります。当センターでの診察後、患者様の痛み治療が現在のかかりつけでの診療継続が望ましい、または、より身近な地域医療機関で行うことが望ましいと判断した場合には、かかりつけでの診療継続や地域連携室を通して新たな医療機関受診を提案することがあります。

大学病院の使命として、研修医や医学生といった次世代のいたみ治療の担い手の教育と育成を担うという側面があり、実習や研修を行っております。また痛み診療に対する調査・研究も行っております。患者様におかれましては、ご理解いただき、医学教育・研究にご協力頂きますようよろしくお願い致します。

当センターの受診を希望される方へ

当院いたみセンターの初診枠は、完全紹介・予約制となっており、他の医療機関からの紹介・予約がないと受診ができません。予約がなく、来院された場合、来院当日に診察ができない場合がありますので、予約取得をお勧め致します。受診の際には必ず紹介状(診療情報提供書)をお持ち下さい。
 受診を希望される方は、下記の当センターの予約取得方法をご確認下さい。合わせて外来受診のご案内をご確認下さい。

※これまでの慢性痛初診枠は、多くの方にご予約をいただいており、予約が大変取りにくい状況になっていました。そのため、2023年4月より体制を新しくし、対応をはじめます。しかし、ご希望にそえず、ご予約をお受けできない可能性があります。予めご了承くださいますよう、お願いいたします。
※痛みに対して治療を行っている医療機関がない方は、まずは普段(風邪等で)受診されている医療機関にご相談下さい。

なお、当センターの診療が終了または中断後、概ね半年以上経過してから、あらためて当センターへの受診をご希望される場合は、原則的に再度紹介状をご用意いただいた上で初診となります。ご了承下さい。

地域医療機関へのお願い

当センターでは痛みの治療のため、これまでの治療歴なども参考にさせて頂いております。これまで治療を受けてきた医療機関からの紹介状により、より詳しく治療経過を知ることで、痛みの把握につながっております。紹介状(診療情報提供書)の作成をお願い致します。
当センターでの診察後、患者様の痛み治療が紹介元での診療継続が望ましい、または、より身近な地域医療機関での診療が望ましいと判断した場合には、紹介元での診療継続や地域連携室を通して新たな医療機関の紹介を行います。ご理解下さい。(現在当センターでは精神科医が不在のため、精神疾患の評価や治療が必要と判断した場合には地域医療機関への受診をお願いしております。ご了承下さい。)
また当センターでの治療後、安定した状態にあると判断した患者様におかれましては、これまでの経過や治療管理方針を記載した紹介状とともに原則として紹介元に戻って頂きます。ご理解下さい。

当センター初診枠の予約取得方法(地域医療機関の先生方へ)

当センターは完全紹介・予約制となっております。ご紹介いただく際は、診療予約申込票をFAX(052-858-7130)することで申し込むことができます(*当センターはインターネットによる予約は対応しておりません。)。当センターは疼痛発症からの経過で、初診の診察枠が異なっております。疼痛発症の経過は紹介状を参考に判断しておりますので、診療予約申込票と紹介状を同時にFAXして頂くとよりスムーズに予約を受け付けることが可能となりますので、ご協力の程よろしくお願い致します。
※上記予約方法及びその他ご不明な点がございましたら、「いたみセンター受付」にお問い合せ下さい。いたみセンター受付に電話をおかけの際は、午後1時~午後5時の間にお願いします。電話番号:052-851-5511(代表)にて「いたみセンター受付へ」とお伝え下さい。

当センター初診枠の予約取得方法(患者様とそのご家族様へ)

当センターは完全紹介・予約制となっていますが、患者様ご自身やご家族様などからの予約はお受けしておりませんのでご了承ください。現在診療を受けている医療機関からの申込が必要ですので、当センターの受診を希望される場合は、かかりつけ医療機関の医師にご相談下さい。
かかりつけ医療機関から診療予約申込が受付されましたら、日程調整を行います。日程調整は「当院と医療機関が行う」場合と「当院と患者さんが行う」場合があります。当院を初めて受診される方は、診察券作成に若干時間がかかりますので、予約時間の10分程前に来院していただくようお願いいたします。
※予約取得後の外来受診の仕方は、病院HPの外来受診のご案内(初診(当院を初めて受診される方)の流れ)をご参照ください。

初めての受診日に関するお願い(患者様へ)

初めての受診日に、痛みの原因や適切な痛み対処法を探るための問診票やスクリーニング検査(紙問およびタブレットを使用)にお答え頂きます(所要時間30分程度)。痛みを解決するためのヒントを探るものとなっておりますので、ご協力の程よろしくお願いいたします。タブレット操作に不安を感じる場合は、ご家族との来院をお勧めします。
また来院時はかかりつけ医療機関からの紹介状と画像データ・各種検査結果(医療機関から渡された以外のものもあればご持参下さい)、お薬手帳(治療開始時からの薬剤が記載されたものもあればご持参下さい)をお持ち下さい。
来院時はふだん内服しているお薬(鎮痛薬を含む)は飲んできて下さい。

当センターの診療の流れ

当センターは、疼痛発症からの経過期間から急性痛と慢性痛とに分類し、診療を分けて行っております。なぜなら、長引く痛みの場合は原因がより複雑なため、多面的に評価する必要があるためです。長引く痛みの原因および対処法を探るために時間をかけて診察できるよう、慢性痛専門外来を設けております。当センターの大まかな診療の流れは、下記の図をご確認下さい。

主な疾患

緊張型頭痛、片頭痛、群発頭痛、後頭神経痛、三叉神経痛、非定型顔面痛、舌咽神経痛、突発性難聴、顔面神経麻痺、顔面痙攣、頸肩腕症候群、肩関節周囲炎(五十肩)、肋間神経痛、帯状疱疹、帯状疱疹後神経痛、腰椎疾患、下肢痛、根性坐骨神経痛、四肢血行障害(バージャー病、閉塞性動脈硬化症、レイノー病)、術後痛、術後疼痛症候群、複合性局所疼痛症候群、手掌足蹠多汗症、アレルギー性鼻炎、癌性疼痛など

その他、さまざまな痛みに関してのご相談をお受けいたします。

主な治療法

いたみセンターにおける代表的な治療法
神経ブロック療法 痛みの原因になっている神経を一時的に麻酔することで徐々に痛みを和らげる治療法です。ある程度の通院が必要です。
近赤外線照射 近赤外線を痛い部位に照射することにより、血流を良くし、痛みを和らげる治療法です。ある程度の通院が必要です。
脊髄刺激療法
(電極植込み術)
手術により脊髄の近くに電極を植え込み、電気を流すことにより痛みを和らげる治療法です。
薬物治療 さまざまな内服薬により痛みを和らげる治療法です。
心理療法 基本的に、アクセプタンス&コミットメント・セラピー(ACT)などの認知行動療法によるグループ療法を行います。その他、病状に応じて心理面接を行います。
理学療法 リハビリテーションや運動療法です。
なお、痛みに明らかな原因がある場合には、適切な診療科をご紹介し、連携して治療をいたします。

外来担当者一覧


関連事業リンク

文部科学省 課題解決型高度医療人材養成プログラム
慢性疼痛患者の生きる力を支える人材育成

“慢性疼痛患者の生きる力を支える人材育成”事業では、慢性痛に対する多職種チーム医療を実践できる専門的医療人、および認知行動療法等の心理社会的介入によりチーム医療に貢献できる専門的医療人を養成することを意図し、実践的な治療に結びつく幅広い知識と技能を習得するために、附属病院内に多職種スタッフで構成された“いたみセンター”を開設いたしました。
当事業の詳しい取り組みについてはこちらをご覧ください。

厚生労働省慢性疼痛診療体制構築モデル事業

慢性痛患者が身近な医療機関を受診できるように、集学的な慢性疼痛診療の連携を実践できる診療体制を整えています。
プライマリケア医と慢性痛の専門機関の緊密な連携を築き、痛みに苦しむ慢性痛患者のさらなるQOL向上を目指します。

詳しい取り組みについては愛知県いたみ診療ネットワークのHPを参考にしてください。

いたみセンターについて詳しく知りたい方

いたみセンターでは、特設サイトを運営しています。
いたみセンターについての詳しい内容は、
名古屋市立大学大学院医学研究科 麻酔科学・集中治療医学分野ホームページを参照ください。

名古屋市立大学大学院医学研究科 麻酔科学・集中治療医学分野ホームページ
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