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小児外科


小児外科では、新生児から中学生までの主に腹部と胸部(心臓以外)の外科的疾患を扱います。小児期の手術では疾患が治るだけでは十分ではなく、その後の順調な成長発達が得られてこそ、その治療は成功したといえます。
みどり市民病院では、すべての小児外科手術を行うことができるわけではありません。したがって、大学病院等の高次医療機関へ紹介し治療していただくことになる症例もあります。そのような症例の退院後の長期にわたる術後の外来診療等は、大学病院と連携してよりご自宅に近い当院で担当させていただきます。

代表的な診療技術

1. 鼠径ヘルニア修復術
従来の鼠経法 (鼠径部を2cmほど切開しヘルニア嚢を処理する方法) および腹腔鏡下鼠経ヘルニア修復術(原則的にお臍の輪郭に沿った傷だけで腹腔鏡と紺子、 専用の針を使ってヘルニア嚢を処理する方法) で、いずれも手術の傷が目立ちません。

2. 臍ヘルニア修復術
いわゆるでべその手術です。 お臍の輪郭に沿って皮膚切開をするので傷が目立ちません。本来閉じているべきお臍に残った穴 (ヘルニア門) を閉鎖してお臍に陥凹を形成する手術です。

3. 腹腔鏡下虫垂切除術
お臍の傷だけ (症例によっては下腹部に鉗子用の7mm ほどの傷を1~2か所追加します) で虫垂を切除します。

主な対象疾患

1. 鼠経ヘルニア
 脱出した腸が戻らずに血流障害が起きると、 嵌頓と言って緊急の処置(手術も含む) が必要です。
 痛みを伴うようであればすぐに病院を受診して下さい。

2. 陰嚢水腫
 ヘルニア嚢内に腹水が溜まり陰嚢や鼠径部が腫れる疾患です。
 1歳までに自然治癒することが多いので、1歳過ぎても腫れが残る場合遇径ヘルニアに準じて治療します。

3. 臍ヘルニア
 1~2歳までに自然治癒することが多いの、1歳過ぎても改善しない場合手術をお勧めします。

4. 急性虫垂炎
 俗に盲腸と言われています。 手術をせずに抗菌薬治療で軽快する場合もあります。
 しかし再発も多いことから、無症状期に手術をすることもあります。

5. 便秘
 乳幼児の便秘は、一般的な管理をしている間にいつの間にか重症になる例が散見されますので、
 早めに小児外科にご相談ください。隠れた先天性疾患の場合もあります。

地域医療機関の先生へ

みどり市民病院で手術のできる小児外科的疾患は、 鼠径ヘルニア、 臍ヘルニアなど限られたものになりますが、その他の疾患に関しても大学病院と連携して地域の先生、患者さんのより近くでのきめ細かい対応をして参ります。また小児の外科的治療の専門家として、地域の先生方や院内他科の先生との調整役としての役割にも力を入れて参ります。お気軽にご相談ください。



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