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呼吸器・アレルギー内科


呼吸器内科では、悪性腫瘍、びまん性肺疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、アレルギー疾患(喘息、咳喘息など)、感染症(肺炎、結核、新型コロナ感染症など)など多彩な疾患の診断と治療を行っています。特に肺癌、肺線維症、喘息などの疾患では近年、分子機構の解明と治療薬の目覚ましい開発がなされ、治療法が進歩しています。私たちは EBM(根拠に基づいた科学的な医療)に則り医療を行いますが、患者さんお一人おひとりにおいては様々と身体的、社会的状況が異なります。患者さんとよくお話をして、個々の患者さんに安心安全かつベストな治療を目指します。

代表的な診療技術

1.気管支鏡・ガイドシース併用ラジアル型気管支腔内超音波断層法 (EBUS-GS)
 局所麻酔に加えて鎮静薬を併用し、 苦痛の少ない検査を心掛けています。

2. 局所麻酔下胸腔鏡検査 胸腔ドレナージ
 気胸の治療、胸水貯留の検査、治療を目的として局所麻酔下で行います。

3.呼気一酸化窒素(NO) 検査
 呼気に含まれる一酸化窒素(NO) 濃度を測定し、 喘息の診断、 評価をします。

4.生体電気インピーダンス検査
 慢性呼吸器疾患におけるサルコペニア (筋肉減少症) の診断を行ないます。

5. 呼吸器リハビリテーション
 呼吸困難や日常生活動作の低下がある方には、呼吸器リハビリテーションを行います。

主な対象疾患

1. 呼吸器感染症
 かぜ症候群、急性気管支炎、肺炎、 誤嚥性肺炎、肺膿瘍、非結核性抗酸菌症、肺真菌症、新型コロナウイルス感染症など

2. 間質性肺疾患
 間質性肺炎「肺線維症」、過敏性肺臓炎など

3. 呼吸器腫瘍
 肺癌、縦隔腫瘍 、 胸膜腫瘍など

4. 慢性閉塞性肺疾患
 COPD、 慢性気管支炎

5. アレルギー・免疫疾患
 喘息 好酸球関連肺疾患、 膠原病合併肺疾患、 サルコイドーシスなど

6. 胸膜疾患
 気胸、胸膜炎、膿胸など

7. その他
 気管支拡張症、在宅酸素療法を要する慢性呼吸不全など

大学病院ならではの先進的な医療

診療はほぼすべての呼吸器疾患に対応しますが、中でも特に当科が力を入れている疾患として「間質性肺炎・肺線維症」、「喘息」、「COPD」が挙げられます。これらの疾患において、大学病院ならではの先進的な医療として、サルコペニア(筋肉減少症)というご病気の診断を行ないます。サルコペニアの診断のために、最新の移動型の生体電気インピーダンス装置を導入しました。検査時間は70秒ほどであり痛みなどの苦痛のない検査です。サルコペニアは慢性呼吸器疾患の患者さんの3割以上に合併する生活の質に強く関与する病気です。
筋力開発センター(サルコペニアの研究センター)にて、患者さんとご相談した上でリハビリテーションと栄養療法でサルコペニアの克服をめざします。



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