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呼吸器・アレルギー内科


呼吸器内科では、悪性腫瘍、びまん性肺疾患、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、アレルギー疾患(喘息、咳喘息など)、感染症(肺炎、結核、新型コロナ感染症)など多彩な疾患の診断と治療を行っています。特に肺癌、肺線維症、喘息などの疾患では近年、分子機構の解明と治療薬の目覚ましい開発がなされ、治療法が進歩しています。私たちはEBM(根拠に基づいた科学的な医療)に則り医療を行いますが、患者さんお一人おひとりにおいては様々と身体的、社会的状況が異なります。2024年度は外来患者数3945人、入院患者数370人、気管支鏡検査30件の診療を行っています。患者さんとよくお話をして、個々の患者さんに安心安全かつベストな治療を目指します。

超音波気管支鏡による肺がん診断

当科では、肺がんや胸膜中皮腫などの悪性腫瘍及び、間質性肺炎や、肺炎、喘息、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、胸膜炎といった良性疾患の診療を行っています。
CT等で肺がんが疑われた場合、確定診断のために行われるのが気管支鏡検査です。従来の気管支鏡では、横隔膜や心臓の陰に隠れた病変や、末梢の小さな病変の診断が難しいのですが超音波気管支鏡は、肺がんの早期発見や治療方針の決定に大きく貢献する検査法です。当院では「ガイドシース併用ラジアル型気管支腔内超音波断層法(EBUS-GS)」を使用して病変部により正確な生検アプローチが可能です。診断精度が大幅に向上し、生検時の出血リスクに対してもより安全な対応が可能となります。検査前にスプレーによる喉頭局所麻酔を行い、点滴で鎮静薬を使用することも可能です。これにより検査は苦痛なく、安心して受けていただくことが可能です。
今後も地域の医療機関と密接な連携を図り、皆さまのご意見を大切にしながら、一人でも多くの患者さんにより良い医療を提供できるように努めてまいります。

代表的な診療技術

1.気管支鏡・ガイドシース併用ラジアル型気管支腔内超音波断層法 (EBUS-GS)
 局所麻酔に加えて鎮静薬を併用し、 苦痛の少ない検査を心掛けています。

2. 局所麻酔下胸腔鏡検査 胸腔ドレナージ
 気胸の治療、胸水貯留の検査、治療を目的として局所麻酔下で行います。

3.呼気一酸化窒素(NO) 検査
 呼気に含まれる一酸化窒素(NO) 濃度を測定し、 喘息の診断、 評価をします。

4.生体電気インピーダンス検査
 慢性呼吸器疾患におけるサルコペニア (筋肉減少症) の診断を行ないます。

5. 呼吸器リハビリテーション
 呼吸困難や日常生活動作の低下がある方には、呼吸器リハビリテーションを行います。

主な対象疾患

1. 呼吸器感染症
 かぜ症候群、急性気管支炎、肺炎、 誤嚥性肺炎、肺膿瘍、非結核性抗酸菌症、肺真菌症、新型コロナウイルス感染症など

2. 間質性肺疾患
 間質性肺炎「肺線維症」、過敏性肺臓炎など

3. 呼吸器腫瘍
 肺癌、縦隔腫瘍 、 胸膜腫瘍など

4. 慢性閉塞性肺疾患
 COPD、 慢性気管支炎

5. アレルギー・免疫疾患
 喘息 好酸球関連肺疾患、 膠原病合併肺疾患、 サルコイドーシスなど

6. 胸膜疾患
 気胸、胸膜炎、膿胸など

7. その他
 気管支拡張症、在宅酸素療法を要する慢性呼吸不全など

大学病院ならではの先進的な医療

生体電気インピーダンス装置

診療はほぼすべての呼吸器疾患に対応しますが、先進的な医療としてサルコペニア・フレイル対策医療を行っています。呼吸器の代表疾患であるCOPD、間質性肺疾患、重症喘息の方ではサルコペニア・フレイルの頻度が一般住民の約4倍以上に多いことが知られています。息切れのため、健康な頃に比べると運動量はどうしても落ちてしまします。サルコペニア・フレイルになると、死亡率が上昇することも知られています。当院では最新の移動型の生体電気インピーダンス装置を導入し、サルコペニア・フレイルの診断を行っています。なるべく早い時期から予防あるいは克服していくことが大切です。サルコペニア・フレイルの予防と克服策は、呼吸器疾患の薬物療法に加え運動(リハビリ)・栄養・社会参加が3本柱です。また当院では器具を用いた吸気筋トレーニング、呼気筋トレーニングの研究を行っています。

地域医療機関の先生へ

地域の医療施設、クリニックと連携をとりながら私たちは医療を行います。月から金まで週5 日、呼吸器内科の外来がありますので、お気軽にご来院ください。紹介状をもってきていただけますと診療がスムーズです。急性期治療や定期的な精密検査などは当院で行い、安定期はかかりつけ医に通院していただくことも可能です。ご紹介いただく際に、胸部エックス線、CT 画像、新型コロナウイルス検査結果があればご提供をお願いいたします。待ち時間を少なくするために予約の取得をお勧めいただけると幸いです。なお、肺結核が強く疑われる場合は結核指定医療機関に直接ご紹介いただくようにお願いいたします。病状が安定した場合には再びご診療をお願いするようにしております。また、通院困難例や患者さんのご希望などで在宅医療や往診をお願いする場合もあります。
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