泌尿器科
泌尿器科は、腎臓・尿管・膀胱や男性生殖器(精巣・前立腺)、さらには副腎といった内分泌臓器まで幅広い臓器の疾患を担当しています。そして男女を問わず、また、年齢層も小児からご高齢の方まで幅が広いです。このような様々な患者さんの治療に際し、私たちは患者さんに寄り添いながら患者さんのQOL(生活の質)を第一として医療を安全に行って参ります。そして名古屋市立大医学部附属病院群の一員として先進的な医療も実践することも心掛けています。多くのご高齢の方が日常でお困りの頻尿や尿漏れなどに対する排尿ケアについても先進的に取り組み、健やかにすごしていただくことを大きな使命の一つとしております。
ハイブリッドツリウムYAGレーザーを導入しました!
手術機器を囲む泌尿器科医師
地域密着型大学病院を自負しているみどり市民病院の泌尿器科に受診される患者さんの中で、最も多いの症状や病気は頻尿など「おしっこ」に関すること、そして時には救急車を呼ぶぐらい痛くなる尿管結石でした。そして、私たちがこの1年で携わった手術で最も多かったものも前立腺肥大症や尿管結石に対する手術でした。そこで、2024年5月に新しい手術器機ハイブリッドツリウムYAGレーザーRevoLix HTL TM を導入いたしました。
一般的に前立腺肥大症はツリウムYAGレーザー、結石はホルミウムYAGレーザーで治療されるのですが、このハイブリッドツリウムYAGレーザーRevoLix HTL TM は1台で前立腺肥大症に対する「経尿道的前立腺レーザー蒸散術」、尿管結石に対する「経尿道的尿管結石砕石術」が可能です。そして結石破砕においてはホルミウムYAGレーザーより、患者さんに優しく、かつ、確実に治療効果を発揮することができます。ハイブリッドツリウムYAGレーザーRevoLix HTL TMで、益々安全に確実な手術を提供していきたいと考えております。
もっと大きなロボット手術や、最先端のがん遺伝子治療は、当院が窓口となり名古屋市立大学医学部附属病院群と連携して行います。これからも「おしっこ」の悩みや痛い「結石」、悪い病気が心配なとき、お気軽にみどり市民病院泌尿器科へお越しください。
一般的に前立腺肥大症はツリウムYAGレーザー、結石はホルミウムYAGレーザーで治療されるのですが、このハイブリッドツリウムYAGレーザーRevoLix HTL TM は1台で前立腺肥大症に対する「経尿道的前立腺レーザー蒸散術」、尿管結石に対する「経尿道的尿管結石砕石術」が可能です。そして結石破砕においてはホルミウムYAGレーザーより、患者さんに優しく、かつ、確実に治療効果を発揮することができます。ハイブリッドツリウムYAGレーザーRevoLix HTL TMで、益々安全に確実な手術を提供していきたいと考えております。
もっと大きなロボット手術や、最先端のがん遺伝子治療は、当院が窓口となり名古屋市立大学医学部附属病院群と連携して行います。これからも「おしっこ」の悩みや痛い「結石」、悪い病気が心配なとき、お気軽にみどり市民病院泌尿器科へお越しください。
代表的な診療技術
1. MRI-超音波融合前立腺針生検術
前立腺針生検前に撮影したMRI画像を、画像処理技術「BioJet (バイオジェット) システム」によって超音波画像上に表示させながら生検を行うことにより、前立腺がんの発見率が改善されます。
2. 前立腺肥大症に対する低侵襲手術
レーザーでの蒸散術をはじめ、水蒸気を用いた蒸散術やインプラントによるつり上げ術を前立腺の状態により選択しております。
3. 排尿自立支援プログラム
夜間頻尿、尿閉、おむつ排尿など生活の質を低下させる排尿の問題を、患者さんに寄り添い、専門的な診療技術をもって解決します。
4. 内視鏡手術
泌尿器系腫瘍や尿路結石に対し、適応を判断して内視鏡手術をします。
5. 温熱治療
泌尿器系癌に対する治療の一つとして、連携施設と共同して治療します。
臨床試験として排尿自立支援にも取り入れています。
臨床試験として排尿自立支援にも取り入れています。
主な対象疾患
副腎 | 副腎腫瘍 |
---|---|
腎 | 腎結石、腎がん、腎盂腎炎、水腎症 |
腎盂・尿管 | 腎盂尿管がん、尿管結石、腎盂腎炎 |
膀胱 | 膀胱結石、膀胱がん、神経因性膀胱、過活動膀胱、尿失禁 |
前立腺 | 前立腺肥大症、前立腺がん |
精巣 | 精巣上体炎、精巣腫瘍、精索静脈瘤、精巣捻転 |
陰茎 | 陰茎がん・包茎 |
患者さまへ
緑市民病院は大学病院として生まれ変わります。生まれ変わった「みどり市民病院」泌尿器科では、泌尿器系がんに対する治療に対し、患者さんに負担が少ない(低侵襲)治療と、臓器温存治療の開発を目指していきます。具体的には連携施設と共同で温熱治療(ハイパーサーミア)を併用した治療を取り入れていきます。これらの治療は大学病院における臨床研究として、治療成績を評価し、世界に発信して、さらに進化させていきます。排尿自立支援プログラムにも、最先端の蓄尿記録装置の導入や、ハイパーサーミアを取り入れ臨床研究を行っていきます。癌の治療や排尿自立支援について患者さんと手を取り合って、新しい治療法を作り上げていきたいと考えています。
地域医療機関の先生へ
頻尿や尿失禁、健診での前立腺腫瘍マーカー (PSA) 異常値、 診察時の検尿での尿潜血、上気道症状がない熱発など、どうぞ私たちの泌尿器科にお気軽にご紹介ください。 救急では突然発症した側腹部痛と血尿、 あるいは若年男子の急性の陰嚢痛は緊急対応が必要なことが多いです。 私たちの救急外来か泌尿器科へご紹介ください。 日常よくみられる訴え、日常に起こりうる緊急事態に迅速に、かつ、丁寧に対応して参ります。