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診療科・部門

鉄欠乏性貧血


1 疾患について

 鉄欠乏性貧血は最も頻度の高い貧血性疾患で、体内の鉄貯蔵量が減少することで赤血球に含まれるヘモグロビンの産生が低下することによって生じます。日本人女性の約1割が鉄欠乏性貧血に罹患しているといわれています。月経出血、消化管出血、痔出血等の慢性出血による鉄の喪失が最も多い原因となります。他にも、極端な偏食や吸収障害による鉄供給低下、成長や妊娠に伴う鉄需要増加も鉄欠乏性貧血の原因となります。

2 症状

 赤血球は全身に酸素を運搬する役割をしているため、貧血が進行すると、全身倦怠感、労作時息切れ、易疲労感、頭痛、動悸等の症状が出現します。鉄欠乏性貧血が疑われた場合は、血液検査にて体内鉄貯蔵量が低下していることを確認して診断を行います。

3 治療法

 不足している鉄を内服薬もしくは点滴薬で補います。内服薬が第一選択となりますが、胃部不快感などの副作用のために内服を継続できない方や、急速に補充が必要な方では点滴薬を使用することがあります。また、鉄欠乏の原因精査を必要に応じて行います。当院では科学的根拠に基づく最善の治療 (標準治療) を提供することを重視します。その上で個々の患者さんの病状、ご希望、どのような治療目標を設定するかといった要素を踏まえて最適な医療を提供するよう努めています。