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診療科・部門

産婦人科


診療科のご案内

産婦人科ではこれまでに、子宮筋腫、卵巣腫瘍、子宮内膜症等の良性腫瘍に対する低侵襲手術(腹腔鏡下、ロボット支援)を多数手がけてきました。さらに、婦人科腫瘍専門医2名が着任し、悪性腫瘍手術、分子標的薬を用いた薬物療法も対応可能な体制が整いました。周産期領域も低リスク中心ですが、安心、安全な分娩が行えるよう、チーム一丸となって診療にあたっております。

特長

産婦人科では患者さんの様々な訴えに真摯に耳を傾け、女性のための総合診療を心掛けています。当科は、産婦人科内視鏡技術認定医 5 名、ダビンチ認定術者5名、指導医1名が在籍しており、東海地方でも有数の良性疾患に対する低侵襲手術のハイボリュームセンターとなっています。特に巨大子宮筋腫、頚部筋腫、高度な癒着を伴う子宮内膜症手術等も、当科では腹腔鏡あるいはロボット支援で行うことが可能です(図1)。

図1A通常の子宮の20倍のサイズの巨大子宮筋腫

図1-A
通常の子宮の20倍のサイズの巨大子宮筋腫

図1B内視鏡技術認定医が5名在籍しており、常時対応可能です

図1-B
内視鏡技術認定医が5名在籍しており、
常時対応可能です

良性卵巣腫瘍に対しては更なる低侵襲化を追求し、単穴+細径手術(図2)やvNOTES (腟式腹腔鏡手術)を導入しています。
また、不妊症患者さんに対する、子宮鏡下手術も多数施行しています。骨盤臓器脱の診療も開始しており、腹腔鏡下仙骨腟固定術、ロボット支援仙骨腟固定術も可能となりました(図3)。

図2A卵巣腫瘍に対する手術

図2
卵巣腫瘍に対する手術

図3 骨盤臓器脱に対する腹腔鏡下仙骨腟固定術 内視鏡技術認定医が5名在籍しており、常時対応可能

図3 
骨盤臓器脱に対する腹腔鏡下仙骨腟固定術

さらに、2023年9月より婦人科腫瘍専門医2名が着任し、婦人科悪性腫瘍の治療が可能となりました。PARP阻害剤、免疫チェックポイント阻害剤、マルチキナーゼ阻害剤を用いた最新の薬物療法も可能です。また、早期子宮体癌、子宮頚癌に対する手術、腹腔鏡下あるいはロボット支援で行う低侵襲手術(図4)も施行可能です。
若年子宮頸がんに対する妊孕性温存のための広汎子宮頸部摘出術 ( トラケレクトミー ) も術式を確立しており、子宮機能を保持する自律神経子宮枝温存術式も世界に先駆け開発しています(図5)。

内視鏡手術は低侵襲手術といわれますが、開腹術とは異なる特有の合併症もあり十分な注意が必要です。過去の合併症経験をふまえ安全性を極力担保するように、手術機器を選択、術式の改良を常に行っています。スタッフ全員で常に医療安全に留意し、術前の症例検討会では低侵襲でかつ無理のない安全な術式を選択するように常に議論を行っています。

図4

図4
ロボット支援子宮悪性腫瘍手術

図5-A
若年子宮頸がんに対する妊孕性温存のための広汎子宮頸部摘出術。

図5B

図5-B
腹腔鏡下広汎子宮頚部摘出術(子宮枝温存術式)

また、定期的なシミュレーションを実施することで、超緊急帝王切開術は手術決定から赤ちゃん誕生まで 15分程度で可能になり、安全なお産ができる万全の体制を整えています。当科では妊娠後の着床前診断、母体血液による新型出生前診断(NIPT)は名古屋市立大学病院、名古屋市立大学医学部附属西部医療センターと連携することで対応可能です。

産婦人科救急疾患として卵巣腫瘍茎捻転や破裂、卵巣出血、異所性妊娠等があげられ、時間外に緊急手術が行われることが多いのですが、手術室のスタッフ、麻酔科医の協力により緊急でも腹腔鏡手術での対応が可能です。

今後も内視鏡技術認定医、婦人科腫瘍専門医の育成に努めるとともに、信頼される医療を地域の皆様、市民の皆様に提供していく所存です。
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