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診療科・部門

産婦人科


診療科のご案内

 当院、産婦人科は悪性腫瘍診療、ロボット支援手術に力を入れています。婦人科腫瘍専門医が2023年9月に2名着任後、婦人科悪性腫瘍に対する最新の低侵襲手術(ロボット支援子宮体癌手術、腹腔鏡下広汎子宮全摘術)が可能となり、精力的に症例数を伸ばしています(図1)。また、低侵襲手術は従来の腹腔鏡から更なる精密手術を求めてロボット支援手術に切り替えております。(図2)。最新の分子標的薬を用いた薬物療法もすべて当院で実施可能です。総合病院(充実した内科、外科のサポート)の強みを生かした総合的な悪性腫瘍診療が可能です。従来の良性疾患(子宮筋腫、卵巣腫瘍)だけでなく、骨盤臓器脱のロボット支援手術(RSC)も積極的に行っています。周産期領域も低リスク中心ですが、安心、安全な分娩が行えるよう、チーム一丸となって診療しています。2024年の手術件数は736件でした。

図1 当院の新規婦人科悪性腫瘍症例

図2 当院のロボット支援手術の現状

低侵襲手術に特化した産婦人科
2024年:手術件数736件(腹腔鏡、ロボット:324件)

特徴

 当科は2023年9月より、悪性腫瘍診療を主体とし、先進かつ高水準な診断治療を提供する、包括的な婦人科腫瘍センターとして新たにスタートしました。 2023年9月より婦人科腫瘍専門医2名が着任し、既に120件を超える悪性腫瘍診療を手掛けております(2025年1月現在)。最新のPARP阻害剤、免疫チェックポイント阻害剤、マルチキナーゼ阻害剤を用いた薬物療法も積極的に施行しています。総合病院の強み(関連する内科、外科の強力なサポート体制)を生かした総合的な診療体制を組んでいます。また、当院の強みとして救急医療体制が盤石であることがあげられます。現在の進行癌治療は、従来の抗癌剤だけでなく、PARP阻害剤や免疫チェックポイント阻害剤等を用いるため、有害事象が多岐にわたる事があります。そのため救急対応が必要となる場合もあります。副作用による急変等にも、高度な救急医療体制を有している当院では速やかに対応することが可能です。
早期子宮体癌、子宮頚癌に対する手術は、ロボット支援、あるいは腹腔鏡で行う低侵襲手術(図3)で行っております。当院には経験豊富な悪性腫瘍手術、低侵襲手術のエキスパートが在籍しおり、安心安全な手術を提供することが可能です。また、若年子宮頸癌に対する妊孕性温存のための腹腔鏡下広汎子宮頸部摘出術 ( トラケレクトミー ) も術式を確立しており、子宮機能を保持する自律神経子宮枝温存術式も世界に先駆け開発しています(図4)。進行卵巣癌の腫瘍減量手術も消化器外科、泌尿器科と密に連携することで、質の高い手術を提供しています。進行子宮頸癌に対するCCRT(化学放射線療法)も多数例行っており、血管新生阻害剤や免疫チェックポイント阻害剤との併用療法も開始しています。

図3 ロボット支援子宮悪性腫瘍手術

図4 腹式広汎子宮頸部摘出術 子宮枝温存術式

 また、当科には産婦人科ロボット手術専門医3名、産婦人科内視鏡技術認定医 5 名、ダビンチ認定術者7名、ダビンチ指導医1名が在籍しており、東海地方でも有数の良性疾患に対する低侵襲手術のハイボリュームセンターとなっています。特に巨大子宮筋腫、子宮頚部筋腫、高度な癒着を伴う子宮内膜症手術等は、他の病院では開腹手術になるような場合でも、当科ではロボット支援あるいは腹腔鏡で行うことが可能な場合があります(図5)。また、不妊症患者さんに対する、子宮鏡下手術も多数施行しています。特に不妊症患者さんの子宮内膜ポリープには硬性子宮鏡モルセレーションシステムを導入し、当日入院の手術を実施しています。骨盤臓器脱診療も展開し、ロボット支援仙骨腟固定術、腹腔鏡下仙骨腟固定術、腟式子宮全摘術+前後膣壁形成術、腟閉鎖術等の手術を、年齢や進行度に応じて施行しています(図6)。子宮頚癌の前癌病変である子宮頸部中等度、高度異形成に対するレーザー蒸散術も多数行っており、は日帰り手術が可能です。

図5 小さな手術痕の様子

図6 ロボット支援仙骨腟固定術

 ロボット支援、腹腔鏡下手術は低侵襲手術といわれますが、開腹手術とは異なる特有の合併症もあり十分な注意が必要です。症例数の多い当院でも、安全性を極力担保するように、手術機器を選択、術式の改良を常に行っています。スタッフ全員で常に医療安全に留意し、術前の症例検討会では低侵襲でかつ無理のない安全な術式を選択するように常に議論を行っています。
 産婦人科救急疾患として卵巣腫瘍茎捻転や破裂、卵巣出血、異所性妊娠等があげられます。これらは時間外に緊急手術が行われることが多いのですが、手術室のスタッフ、麻酔科医の協力により緊急でも腹腔鏡手術での対応が可能です。
当科では妊娠後の着床前診断、母体血液による新型出生前診断(NIPT)は名古屋市立大学附属病院、名古屋市立大学附属西部医療センターと連携することで対応可能です。
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