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診療科・部門

眼科



診療科のご案内

わたしたちは、情報の8割を眼から得ていますので、“見える”ことは、生活の質(Quality of Life: QOL)を維持するため非常に大切です。
当眼科では、白内障・緑内障・網膜硝子体疾患、ぶどう膜炎を中心に、チーム医療により、患者さんの“見える”を守るべく、高度かつ安全な眼科医療を提供してまいります。
2023年4月から 眼科・レーザー治療センターとなり、特に網膜疾患・緑内障のレーザー治療にも力をいれております。


なお、2023年4月から、手術日の火・木曜日は、予約された患者さんのみの診療とさせていただきます。ただし、緊急の場合は、この限りではございません。直接眼科外来へご連絡いただきますようお願い申し上げます。
また、その他の曜日においても、待ち時間短縮の観点から、可能な限り病診連携を通じて診療予約を取得いただきますようお願い申し上げます。

以下に当科の主な診療内容につきご紹介いたします。

特長

1980年代から、様々な眼疾患に対してレーザー治療が行われてきましたが、近年、薬物治療の進歩により、”古典的“なレーザー治療は、やや下火になっていました。しかし、今までのレーザーとは異なる原理に基づいた”低侵襲“なレーザー機器が登場し、レーザー治療に再び注目が集まっています。当眼科では、低侵襲レーザーの機器であるナビゲーション機能搭載レーザー装置(Navilas)を導入し、薬物治療には反応しない難治性の黄斑浮腫や、中心性漿液性脈絡網膜症、糖尿病網膜症の治療を行っています。また、超広角の光干渉断層血管撮影も導入されており、造影検査を行わなくても、レーザー治療のターゲットとなる異常血管を描出できるようになっており、”低侵襲“な検査に基づく”低侵襲“なレーザー治療が可能になりました。そのほか、高眼圧症や緑内障に対するレーザー治療も行なっています。

主な疾患・治療法

(1) 白内障
2.3mmの小切開超音波乳化吸引術を主に行っています。重症例や眼内レンズの強膜内固定にも対応しています。適応に応じてトーリック眼内レンズ(乱視矯正用)も使用しています。現在は1泊2日入院で行っております。

(2) 網膜硝子体疾患
〈糖尿病網膜症・糖尿病黄斑浮腫〉
3次元眼底像撮影装置(OCT)、光干渉断層血管撮影(蛍光眼底造影検査)により、病態を把握し、病状に応じてレーザー治療、VEGF阻害薬硝子体内注射、硝子体手術を行います。VEGF阻害薬で改善しない難治性の糖尿病黄斑浮腫に対しては、ナビゲーションレーザーや閾値下レーザー網膜光凝固といった、低侵襲レーザー治療機器で治療にあたります。

〈網膜剥離〉
術式は眼球の外側からシリコンのスポンジを縫いつける強膜内陥手術と眼球の内側からアプローチする硝子体手術の2通りがありますが、どちらの方法で行うかは、患者さんの年齢、裂孔の場所や大きさ、網膜剥離の程度、硝子体の状態などにより決定します。眼内に空気やガスを注入した場合は、術後一定期間うつぶせ姿勢をとっていただきます。

〈黄斑円孔、網膜前膜〉
OCTで診断、病態を把握します。硝子体手術で治療し、眼内にガスや空気を注入した場合は一定期間うつ伏せ姿勢をとっていただきます。

〈加齢黄斑変性症〉
OCT、光干渉断層血管撮影(蛍光眼底造影検査)で診断、病態を把握し、主にVEGF阻害薬薬硝子体内注射による治療を行います。加齢黄斑変性は、VEGF阻害薬治療が効いても、発症前の視力に戻ることは困難です。ですから、発症していない良い方の目を守ることも非常に大切ですので、禁煙指導や生活指導、加齢黄斑変性予防に有効なサプリメントの紹介も積極的に行っております。

〈網膜静脈閉塞症〉
OCT、光干渉断層血管撮影(蛍光眼底造影検査)により、病態を把握し、黄斑浮腫に対してVEGF阻害薬硝子体内注射を行います。また、高血圧など全身疾患の影響で発症する場合も多いため、必要があれば精査を行います。

増殖糖尿病網膜症の光干渉断層血管撮影像

増殖糖尿病網膜症の光干渉断層血管撮影像









←毛細血管が閉塞している部位(星印)や
 新生血管(矢印)が造影剤を使用せずに
 明瞭に観察できる
(3) 緑内障
隅角検査を含めた眼所見、眼圧検査、視野検査、OCTにより、緑内障の病型と進行程度を把握し、点眼治療、レーザー治療、観血的手術治療など、個々の患者さんに合わせて治療方針を決定します。手術は主に、低侵襲緑内障手術(microinvasive glaucoma surgery: MIGS)、線維柱帯切除術を行っています。急性緑内障発作の場合は緊急に対応します。

(4) ぶどう膜炎・神経眼科疾患
蛍光眼底造影検査、OCT、視野検査といった眼科検査の他に、原因検索のため血液検査、胸部レントゲン撮影やCTやMRI、必要があれば他科と連携し、診断・治療方針を決定します。

緑内障啓発活動の一環として世界緑内障週間 ライトアップイングリーン運動に参加(2023年3月)

主な医療機器

機器 製造業者 機器内容
超音波白内障手術装置 アルコン センチュリオンビジョンシステム
硝子体手術装置 アルコン コンステレーションビジョンシステム
YAG/SLTレーザー装置 エレックス Tangoオフサルミックヤグレーザー
3次元眼底像撮影装置 トプコン 3D OCT-2000
光干渉断層血管撮影装置 キャノン OCT-S1 Xephilio
超広角走査型レーザー検眼鏡 ニコン Optos California
レーザー光凝固装置 日本ルミナス ノーバス・オムニ・マルチカラー
パターンスンレーザー光凝固装置 トプコン PASCAL
ナビゲーションレーザー光凝固装置 タカギセイコー Navilas 577+
網膜電図 メイヨー RETeval
自動静的視野計 カールツァイス HFA-840
光学的眼軸長測定装置 カールツァイス IOLマスター700
手術顕微鏡 カールツァイス OPMI Lumera 700

診療実績・研究業績