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診療科・部門

本態性血小板増多症


1 疾患について

 本態性血小板増多症は骨髄増殖性腫瘍の一病型で、血小板の増多を特徴とします。経過は緩徐で慢性的な性質をもつ病気ですが、血小板高値が持続すると血栓症(脳梗塞や下肢静脈血栓症など)が起きやすくなる点が問題となります。ごく一部の患者では、骨髄線維症、骨髄異形成症候群、急性骨髄性白血病といった別の血液疾患に進展することがあります。

2 症状

 診断時は無症状のことが多く、血液検査で偶発的に異常が見つかることが一般的です。足先や指先に発赤を伴う痛み(肢端紅痛症)が出現することがあります。本態性血小板増多症患者の一部にJAK2遺伝子やCALR遺伝子の後天的な変異を認めることから、本態性血小板増多症が疑われる場合はこれらの遺伝子変異の有無を検査します。

3 治療法

 血栓症の合併が最大の健康リスクとなるため、年齢や血栓症の既往を踏まえて治療方針を決定します。血小板を減少させる必要がある場合は、ヒドロキシウレアやアナグレリド等による薬物療法を行います。これらの治療と併用あるいは単独でバイアスピリン等の抗血小板薬を投与することがあります。当院では科学的根拠に基づく最善の治療 (標準治療) を提供することを重視します。その上で個々の患者さんの病状、ご希望、どのような治療目標を設定するかといった要素を踏まえて最適な医療を提供するよう努めています。
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