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診療科・部門

リハビリテーション科


診療科のご案内

リハビリテーション医療は疾患や外傷等にともなって低下した身体的精神的機能を回復させ、障害を補完・克服し、生活の質を改善することを目指す医療です。
その為には病気によって傷ついた身体の各臓器の障害を俯瞰的に把握し、そこから生じる機能障害や精神及び運動活動障害の克服を図り、最終的には「活動(これには日常の活動、家庭での活動、社会での活動と様々な局面での活動が含まれます)」の改善を目指します。
  
当院は地域の中核病院として心臓血管・脳血管疾患等に対する高度・専門医療を行い、救命救急センター・災害拠点病院としての機能を有しております。それに伴い脳血管、心大血管リハビリテーションの症例が多く集まっております。また人工関節置換術等の運動器疾患も多く診療しております。第二種感染症指定医療機関としての機能も有しており、COVID-19の様な感染症にも早期からリハビリテーション介入を行っております。

主な対処疾患

  • 脳神経外科・脳神経内科疾患 脳血管障害、脳外傷、脳腫瘍、脳炎、脊髄疾患、末梢神経障害、中枢神経変性疾患、脱髄疾患、筋疾患、脳卒中後痙縮、摂食嚥下障害
  • 整形外科疾患 骨折、関節疾患、脊椎疾患、人工関節置換術後、末梢神経損傷、四肢切断
  • 心臓血管疾患 心筋梗塞、冠状動脈バイパス術後、大動脈瘤術後、心不全、末梢循環障害
  • 一般内科疾患 呼吸不全、腎不全、長期臥床に伴う身体障害、誤嚥性肺炎
  • 一般外科疾患 胸腹部手術後の早期離床とリコンディショニング、術後肺合併症
  • がん疾患 悪性腫瘍

特色

ロボットリハビリテーション

当院では先進リハビリテーションとしてロボットスーツHAL®を用いた神経難病のリハビリテーションも行っております。




HAL®は身体機能の向上を促す装着型サイボーグで、当院では下肢タイプを導入しております。この装置は体の表面に取り付けたセンサーが装着者の動こうとする際に脳から筋肉に送られる微弱な生体電位信号をキャッチし、この情報と機器に内蔵された各センサーからの情報を組み合わせ、各関節に配置されたパワーユニットを駆動・制御します。

装着者の意思に沿った動作が実現されるため、これを外した状態でも日常生活の活動度を高めることが期待できます。更にHAL®と連動したトレッドミルが導入されており、より効率の良い訓練が期待できます。



ロボットスーツHAL®

実際のリハビリの様子

摂食嚥下センター

我が国では高齢化社会において、摂食嚥下障害患者が急速に増加しており、当院では摂食嚥下障害患者に対応するため、摂食嚥下センターを発足しました。
センターは2022年4月より開設しており、複数科・多職種のチームで連携をとり、摂食嚥下に障害を持つ患者さんに対して、栄養状態を改善する工夫や、口腔衛生管理、嚥下訓練等、嚥下機能を改善する為の治療を行うことを使命としております。


診療体制としては、従来の嚥下評価(耳鼻いんこう科)に加え、摂食嚥下リハビリテーション外来(リハビリテーション科)、口腔機能低下症の診断(歯科口腔外科)等の評価を外来、入院患者さんに行い、様々な病態に対して必要な治療ができる体制を作っております。また検査時には、多角的に評価を行う為、チームが一堂に会して総合的に評価を行う体制を構築しました。摂食嚥下リハビリテーション外来では、複数科・多職種のチームで行った嚥下評価の結果を踏まえて、摂食時の姿勢や食事形態の指導、パンフレットを使用した嚥下訓練の指導以外に、バイタルスティム等の先進機器を使用した嚥下リハビリテーションを行っております。また評価時にはエアスコープ®を用いて複数のiPadに画像をリンクすることで、ご家族にも検査をリアルタイムでみて頂きながら患者さんの病態の情報を共有しております。

実際の検査の様子

バイタルスティムプラス®

特定臨床研究

経頭蓋電気刺激装置(tES)

経頭蓋電気刺激装置(tES)


入院患者さんを対象に、経頭蓋電気刺激装置(tES)によるニューロモデュレーションを用いた特定臨床研究を行っております。

大学医学部の附属病院として、新たなリハビリテーション的治療法の開発にも取り組んでいきます。
<リハビリテーション科について詳しく知りたい方は>
当科は名古屋市立大学大学院医学研究科リハビリテーション医学分野の連携施設として、名古屋リハビリテーション科専門研修プログラムの研修施設となっております。
リハビリテーション科の専門医を目指している方、興味を持たれた方は名古屋市立大学大学院医学研究科リハビリテーション医学分野ホームページ名古屋市立大学リハビリテーション医学教室 を御参照ください。
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