乳腺外科
診療科部長からのメッセージ
私は「質の高い、こころと体に優しい医療」をモットーに診療を行っています。
乳がんの専門医として、「最良・最善の医療」を提供することは当然ですが、患者さんの病気に対する不安に対してサポートし、患者さんの気持ちに寄り添い、患者さんが心身ともに病気を乗り越えられるような医療の提供をいつも心がけています。
乳がんの専門医として、「最良・最善の医療」を提供することは当然ですが、患者さんの病気に対する不安に対してサポートし、患者さんの気持ちに寄り添い、患者さんが心身ともに病気を乗り越えられるような医療の提供をいつも心がけています。
診療科の特色
名古屋市立大学病院における最近の乳がんの初回治療患者数は年間約330名で、乳がん手術患者数は約300 名です(下グラフ参照)。乳房全切除と同時に行う乳房再建術(一次乳房再建術)も積極的に行っており、年間約40〜50例です。(下グラフ薄い緑色部分)。また、遺伝性乳癌患者さん(遺伝性乳癌卵巣癌症候群)に対する、予防的乳房切除術(リスク低減乳房切除術)も行っています。当院は。多数の経験豊富な「日本乳癌学会 乳腺専門医」が乳がんの診断・治療を担当しています。
名市大病院では、年々増加している乳がんの患者さんに対し、名市大病院のスペシャリストが連携し、先進的でより良い治療を提供するとともに、治療による様々な負担を抱える乳がん患者さんに対し積極的にサポートを行う体制を構築するために、「乳がん治療・乳房再建センター 」を開設しています。
乳がん治療・乳房再建センターでは、乳腺外科と形成外科の医師が一つのチームとして、「乳がん手術+乳房再建術」を実施します。また、乳がんの再発に対する不安やがんの進行に伴う痛みなど、治療に関連して起こる心身の苦痛に対し、がん患者さんの心身のケアを専門とする医師(精神腫瘍医:サイコオンコロジスト)、麻酔科(ペインクリニック)および臨床腫瘍部の医療スタッフが密接に連携することで、乳がん患者さんに質の高い医療を提供します。
また、名古屋市立大学病院は、「地域がん診療連携拠点病院」として診療体制、相談支援体制、疫学的調査・情報提供体制が整備されています。
がん相談支援室では、がんの診療(診断や治療)の相談、ご家族や費用についてなど様々な相談に対して専門研修を受けた支援相談員が対応しています。
当院乳腺外科部長による乳がんのセカンドオピニオン外来も行っています。
名市大病院では、年々増加している乳がんの患者さんに対し、名市大病院のスペシャリストが連携し、先進的でより良い治療を提供するとともに、治療による様々な負担を抱える乳がん患者さんに対し積極的にサポートを行う体制を構築するために、「乳がん治療・乳房再建センター 」を開設しています。
乳がん治療・乳房再建センターでは、乳腺外科と形成外科の医師が一つのチームとして、「乳がん手術+乳房再建術」を実施します。また、乳がんの再発に対する不安やがんの進行に伴う痛みなど、治療に関連して起こる心身の苦痛に対し、がん患者さんの心身のケアを専門とする医師(精神腫瘍医:サイコオンコロジスト)、麻酔科(ペインクリニック)および臨床腫瘍部の医療スタッフが密接に連携することで、乳がん患者さんに質の高い医療を提供します。
また、名古屋市立大学病院は、「地域がん診療連携拠点病院」として診療体制、相談支援体制、疫学的調査・情報提供体制が整備されています。
がん相談支援室では、がんの診療(診断や治療)の相談、ご家族や費用についてなど様々な相談に対して専門研修を受けた支援相談員が対応しています。
当院乳腺外科部長による乳がんのセカンドオピニオン外来も行っています。
診療・治療に対する心がけ
私たちは乳房温存手術を標準術式とし、病変の範囲が広い方にのみ乳房切除術をお勧めしています。乳房切除術が適応になる患者さんには、術前に薬物療法(抗がん剤治療)を行うことにより「しこり」を小さくして乳房温存手術を目指す「術前薬物療法」を積極的に行っています。
センチネルリンパ節生検も標準術式として導入しています。これは、腋窩リンパ節(ワキのリンパ節)を全部切除するという従来の術式より手術による後遺症が少ないというメリットを持っています。当科では、精度の高いラジオアイソトープ(RI)・色素併用法によりセンチネルリンパ節生検をより正確に行うことが可能となっています(色素法単独は一般的にセンチネルリンパ節生検の精度が劣ると言われています)。
乳がんで手術をすると、乳房が変形してしまうのではないか、乳房がなくなってしまうと、もう女性でいられないような気がする、そんな思いで不安な患者さんは少なくありません。しかし、手術によって、変形したり、失われた乳房をもう一度取り戻す手術があります。 それが「乳房再建術」です。
実際に「乳房再建術」を受けることで、多くの患者さんが生まれ変わった乳房によって自信を取り戻し、明るく前向きな人生を送っています。 当院では、乳房再建を希望されている患者さんに対して、形成外科とタイアップして「乳房再建術」を行っています。 女性にとって乳房は大切な臓器であるからこそ、当院では、患者さんにより安全でより美容に配慮した治療を提供できるよう診療に取り組んでおります。
乳がんにおいては、(術前または術後の)薬物療法(ホルモン療法や抗がん剤治療など)がとても重要な役割を担っています。当科では、乳がん薬物療法に熟知した乳腺専門医が、最新のエビデンスに基づき、それぞれの患者さんに応じた最適な治療内容をご呈示し、薬物療法をより安全に施行することを心がけています。また、臨床試験管理センターの支援のもとに、乳がん薬物療法の治験や医師主導臨床試験に積極的に参加することにより医学の進歩に貢献することも当科の基本方針のひとつとしています。
甲状腺疾患も圧倒的に女性に多いのですが、たとえ「がん」であろうと予後のよいものが多いので、美容に配慮した術式を採択し、総合的な治療成績を向上させようと心がけています。
センチネルリンパ節生検も標準術式として導入しています。これは、腋窩リンパ節(ワキのリンパ節)を全部切除するという従来の術式より手術による後遺症が少ないというメリットを持っています。当科では、精度の高いラジオアイソトープ(RI)・色素併用法によりセンチネルリンパ節生検をより正確に行うことが可能となっています(色素法単独は一般的にセンチネルリンパ節生検の精度が劣ると言われています)。
乳がんで手術をすると、乳房が変形してしまうのではないか、乳房がなくなってしまうと、もう女性でいられないような気がする、そんな思いで不安な患者さんは少なくありません。しかし、手術によって、変形したり、失われた乳房をもう一度取り戻す手術があります。 それが「乳房再建術」です。
実際に「乳房再建術」を受けることで、多くの患者さんが生まれ変わった乳房によって自信を取り戻し、明るく前向きな人生を送っています。 当院では、乳房再建を希望されている患者さんに対して、形成外科とタイアップして「乳房再建術」を行っています。 女性にとって乳房は大切な臓器であるからこそ、当院では、患者さんにより安全でより美容に配慮した治療を提供できるよう診療に取り組んでおります。
乳がんにおいては、(術前または術後の)薬物療法(ホルモン療法や抗がん剤治療など)がとても重要な役割を担っています。当科では、乳がん薬物療法に熟知した乳腺専門医が、最新のエビデンスに基づき、それぞれの患者さんに応じた最適な治療内容をご呈示し、薬物療法をより安全に施行することを心がけています。また、臨床試験管理センターの支援のもとに、乳がん薬物療法の治験や医師主導臨床試験に積極的に参加することにより医学の進歩に貢献することも当科の基本方針のひとつとしています。
甲状腺疾患も圧倒的に女性に多いのですが、たとえ「がん」であろうと予後のよいものが多いので、美容に配慮した術式を採択し、総合的な治療成績を向上させようと心がけています。
主な疾患
乳房の病気 | 乳がん |
主な治療法
乳がん | 手術療法・薬物療法・放射線療法 |
乳房手術症例の変遷
乳がん予後曲線
当院にて1980年から2003までに手術を受けた全乳がん患者さん1,340名を対象とした長期予後解析結果
スタッフ紹介
(令和6年9月1日現在)
役職 | 氏名 | 専門分野 |
部長・教授 | 遠山 竜也 |
|
副部長・准教授 | 鰐渕 友美 |
|
講師 | 藤田 崇史 |
|
助教 | 浅野 倫子 |
|
臨床研究戦略部 特任講師 | 能澤 一樹 |
|
病院助教 | 磯谷 彩夏 |
|
病院助教 | 松本 奈々 |
|
臨床研究医 | 川口 英俊 |
|
臨床研究医 | 丹羽 由香 |
|
シニアレジデント | 川原 光 |
|
シニアレジデント | 水本 真理絵 |
|
外来担当者一覧
外来診察日ならびに担当医師についてはこちらをご覧ください。