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がんゲノム外来



名古屋市立大学病院は、2018年4月に厚生労働省より「がんゲノム医療連携病院」に指定され、2018年10月より「がんゲノム外来」を新たに開設致しました。
「がんゲノム外来」とは「がんゲノム医療」を希望される患者さんを対象とした、診療科の枠組みを超えた専門外来です。

がんゲノム医療について

 「がんゲノム医療」とは、患者さん毎にがんの原因を明らかにし、より適した治療薬を選択する次世代のがん治療です。異なる臓器のがんであっても同じ遺伝子に変異がある場合や、同じ分子標的薬が有効な場合があることが最近わかってきました。このような状況のなか、100以上のがんに関連する遺伝子を1回の検査で網羅的に解析し、抗がん剤の選択に役立てる遺伝子パネル検査等をスムーズに行えるような体制を整えました。
 当院が厚生労働省より指定を受けた「がんゲノム医療連携病院」とは「がんゲノム医療中核拠点病院」と医療連携を図り、患者さん毎の様々ながんに関して遺伝子情報の解析等を行い、臨床遺伝学を含む各分野の専門家の先生方との協議を経て、患者さんに最適な治療の提案と提供をすることを目的としています。
 がんゲノム外来はそれらをご希望される患者さんの窓口となる外来であり、ゲノム医療に関する専門家の先生の診察を通じて、各種悪性腫瘍に関連する遺伝子パネル検査等の提供の提案等をさせていただきます。
 なお、遺伝子パネル検査の結果や各分野の専門家の先生方による分析の結果、患者さんのご希望するような治療等が見つからない場合もございますので、あらかじめご了承ください。
 名古屋市立大学病院のがんゲノム医療に関する連携は、以下の通りです。
エキスパートパネルを含む
臨床連携及び人材育成に関する連携
人材育成に関する連携
国立がん研究センター中央病院 名古屋大学医学部附属病院
慶應義塾大学病院
がんゲノム医療につきましては、厚生労働省の資料やがんゲノム医療情報管理センター(国立がん研究センター内設置)もご参照ください。

遺伝子パネル検査について

FoundationOne CDx

中外製薬と同じロシェグループのファウンデーションメディシン社(米国)が開発した遺伝子パネル検査です。
次世代シークエンサーを用いた網羅的がん関連遺伝子解析システムです。患者さんの固形がん組織から得られたDNAを用いて、324の遺伝子における塩基置換、挿入/欠失、コピー数異常および再編成の一括検出、ならびにマイクロサテライト不安定性(Microsatellite Instability:MSI)や腫瘍の遺伝子変異量(Tumor Mutational Burden:TMB)などのバイオマーカーを検出します。

OncoGuide™NCCオンコパネルシステム

国立がん研究センター中央病院とSysmex株式会社が共同開発した遺伝子パネル検査です。
「OncoGuide™ NCCオンコパネル 解析プログラム」と「OncoGuide™ NCCオンコパネル キット」より構成されるコンビネーション医療機器で、次世代シークエンサーと組み合わせて使用されます。
腫瘍組織から124のがん関連遺伝子に関するプロファイルを取得し、遺伝子異常データベースと照合して得られたアノテーション情報を付与します。

GenMineTOPがんゲノムプロファイリングシステム

コニカミノルタREALM株式会社が提供している遺伝子パネル検査です。解析対象遺伝子数が最大規模であり、腫瘍組織と血液検体を同時解析することで多種多様な遺伝子変異情報の提供が可能な検査です。

FoundationOneLiquidCDx

FoundationOneCDxとは異なって、血液検体のみで実施可能な遺伝子パネル検査です。
過去に手術した際の検体の量が少ない、検体の状態が検査に適していない、新たに生検などができないなど、組織検体が準備できない患者さんに向けて推奨しています。検体が血液ということ以外はFoundationOneCDxと同じです。
組織検体を用いるOncoGuide™NCCオンコパネルシステム及びFoundationOneCDxの検査の過程で不具合等が発生し、検査結果レポートが作成されなかった場合、引続きFoundationOneLiquidCDxの実施が認められています。

Guardant360CDxがん遺伝子パネル

ガーダントヘルス社(米国)が提供している遺伝子パネル検査です。血液検体のみで実施可能です。がん患者由来のDNAから74の遺伝子を対象に変異を検出します。

がんゲノムプロファイリング検査一覧
検査名 FoundationOne🄬CDxがんゲノムプロファイル OncoGuideTMNCCオンコパネルシステム GenMineTOPがんゲノムプロファイリングシステム FoundationOne🄬Liqud CDxがんゲノムプロファイル Gurdant360CDxがん遺伝子パネル
検査対象遺伝子数 324 124 737 324 74
必要検体 腫瘍組織 腫瘍組織
末梢血
腫瘍組織
末梢血
末梢血 末梢血
費用 検査時:44000点(3割負担で132,000円)
結果説明時:12,000円(3割負担で36,000円)

外来医師担当表

最終更新日: 2023年4月1日
曜日 担当
水曜日、木曜日 小松弘和 教授
火曜日、金曜日 木下史緒理 助教

受診できる方

  • 医師からがんゲノム医療についての説明をご希望される患者さん
  • 遺伝子パネル検査をご希望される患者さん
注1)当院で治療中でない方も受診できます。
注2)治療暦や現在の全身状態等により、遺伝子パネル検査をお受けいただけないこともございます。

診察内容

がんゲノム医療について詳しく知りたい患者さん、がんゲノム医療をご希望される患者さんに、以下のような診療を提供いたします。
  • がん遺伝子パネル検査の紹介と実施
  • がん遺伝子パネル検査の実施結果に基づく推奨される治療の説明や提案
  • がんゲノム医療に関する遺伝カウンセリング

受診の方法

がんゲノム外来は完全予約制です。受診を希望される方は、「がんゲノム外来を受診される方へ」をお読みいただき、かかりつけの先生へご相談ください。
診療情報提供書は下記よりダウンロードしてください。

受診料金

保険診療と自費診療の2種類がございます。保険診療の場合、遺伝子パネル検査の実施が最大2回まで認められており、高額療養費制度をご利用いただけます。料金の詳細は「がんゲノム外来を受診される方へ」をご覧ください。

お問い合わせ先

名古屋市立大学病院 207 がん診療・包括ケアセンター
場所:東棟2階 化学療法室隣
時間:10時~12時・13時~15時(土日祝・年末年始を除く)
連絡先:052-851-5511(代表)からおつなぎいたします