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皮膚科《感覚器機能ケアセンター/アンチエイジング・レーザーケアセンター》



担当医師

髙木 佐千代(助教)

中村 元樹(非常勤)

奥田 佳世子(非常勤)

氏名 所属学会等 資格 専門分野
髙木 佐千代 日本皮膚科学会
日本レーザー医学会
日本美容皮膚科学会
日本アレルギー学会
日本形成外科学会
皮膚科専門医・指導医
美容皮膚科・レーザー指導専門医
日本レーザー医学会レーザー専門医
日本医師会認定産業医
アトピー・アレルギー性皮膚疾患
レーザー治療
乳児血管腫
血管奇形
小児皮膚科

診療科の特色

皮膚科一般の保険診療に加えて、自費診療も行っています。
保険診療では、あざのレーザー治療、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症、酒さ(赤ら顔)、尋常性白斑、光線治療に力を入れています。腫瘍外来では、局所麻酔下での外来手術を行っております。
自費診療では、シミ取りなどの単一的な治療にとどまらず、健やかな肌を保つことを目的に、レーザー治療、光治療(フォトフェイシャル)、ピーリングなどを組み合わせた治療を行っております。
若々しい肌と全身の健康は関連しています。また、見た目を整えることは健康面、社会面、人生面でも大切です。
当科では、看護師によるスキンケア指導や栄養指導も行っております。また、一般の方向けに定期的に勉強会を開催しています。医師や看護師の教育にも力を入れています。
主な治療機器
  • 色素レーザー(Vbeam Ⅱ)
  • ルビーレーザー(The Ruby Z1 Nexus)
  • PICOレーザー(PQX)
  • エキシマレーザー(XTRAC)
  • CO2レーザー(AcuPulse)
  • ロングパルスアレキサンドライト・Nd:YAGレーザー(Gentle Max Pro)
  • IPL(Intense Pulsed Light:Stellar M22)
主な検査
  • ダーモスコピー
  • 皮膚生検
  • VISIA
  • VECTRA
  • 共焦点レーザー顕微鏡
  • 皮膚エコー
  • CT
  • MRI

主な対象疾患

保険診療として、あざ(乳児血管腫、単純性血管腫、異所性蒙古斑、太田母斑、扁平母斑)、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症、酒さ(赤ら顔)、尋常性白斑、皮膚腫瘍、痒疹、掌蹠膿疱症、腋窩多汗症(ボトックス治療)、ざ瘡、化膿性汗腺炎、乾癬、水疱症など。
自費診療として、リジュビネーションを目的としたレーザー治療、光治療、ピーリングなどを行っています。

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より詳しく・・・・・・
1) アトピー性皮膚炎
2) 円形脱毛症
3) 尋常性白斑
4) 酒さ(赤ら顔)
5) あざに対するレーザー治療
6) リジュビネーションを目的とした自費診療



1)アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、慢性的なかゆみと湿疹を特徴とする疾患です。乳幼児期から発症しますが(小児の約10〜13%で発症)、大人になってからひどくなるケースもあります。遺伝的な要因や環境、アレルギー体質などが関係していると考えられています。
皮膚の"バリア機能"の低下により炎症が生じやすくなることが分かっています。外からのアレルゲンの刺激も受け、これらが免疫細胞と結びつき、炎症がひどくなります。
また、かゆみを感じる神経が皮膚の表面まで伸び、かゆみを感じやすい状態となります。掻くことでさらにバリア機能が低下するという悪循環に陥ります。
治療は「症状を抑える」と「再発を防ぐ」ことを同時に進めるのが基本です。適切な治療と日々のケアを通じて疾患を良好にコントロールすることが大切です。

【治療について】※以下はアトピー性皮膚炎ガイドラインによる治療です。
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① スキンケア(保湿)
皮膚のバリア機能を高めるために毎日の保湿ケアが重要。乾燥を防ぎ、かゆみや炎症を和らげるために、適切な保湿剤を使用する。
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② 炎症を抑える外用薬
a)ステロイド外用薬
 かゆみや炎症をしっかり抑える。
b)非ステロイド外用薬(免疫抑制剤、JAK阻害剤、PDE4阻害剤、タピナロフなど)
 皮膚の菲薄化(皮膚が薄くなる)などの副作用が生じにくく、維持療法に適している。
※a)b)ともにプロアクティブ療法としても使用される。
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③光線(紫外線)療法
過剰な免疫細胞に対するアポトーシスの誘導や、Treg(制御性T細胞)を誘導することで消炎作用が期待される。
ナローバンドUVB、エキシマなど
※当院では、週1~2回程度でターゲット型光線治療機器(エキシマレーザー、ターナブ)による照射治療を行っています。
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④ 中等症〜重症の治療 ※外用治療等を十分に行っても症状がコントロールできない場合、より専門的な治療を行います。
a)生物学的製剤(IL4,IL13、IL31抑制作用)
・デュピクセント®、ミチーガ®、アドトラーザ®、イブグリース®
・炎症を引き起こす特定の免疫経路をピンポイントで抑える注射剤
・維持療法としても使用される。
b)JAK阻害薬(内服)
・リンヴォック®、サイバインコ®、オルミエント®
・炎症のシグナル受容体(JAK)を抑える新しいタイプの内服薬
・効果が高いが、副作用の管理が重要となる。
・使用前と定期的に、採血や画像検査が必要。
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⑤ 悪化を防ぐ生活対策
・汗をかいたら早めに拭く・洗う。
・刺激の少ない衣類(綿素材など)
・ダニ・ほこり対策
・ストレスや睡眠不足を避けバランスのよい食事、規則正しい生活
・紫外線対策、花粉対策
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患者様の年齢や症状、生活環境に合わせて治療内容を調整し、定期的な医師の診察と治療の見直しが重要です。


2)円形脱毛症
円形脱毛症は突然頭髪や体毛が円形に抜ける疾患で、成長期の毛包を標的とした自己免疫性疾患です。遺伝的素因を背景に、疲労やウイルス感染症、ワクチン接種、出産やストレスなどの環境因子が引き金となると推察されています。アトピー性皮膚炎や甲状腺機能異常、尋常性白斑や膠原病を合併することがあります。
軽症では自然寛解も期待できますが、重症では増悪・軽快を繰り返しながら拡大し、治療抵抗性となる場合もあります。
軽症の場合は、ステロイド外用薬や塩化カルプロニウムなどの発毛促進薬が用いられることが多いです。中等度以上では、光線療法や局所免疫療法などが検討されます。
さらに、広範囲または難治性の症例では、ステロイドパルス療法やJAK阻害薬などが用いられます。日常生活では、ストレス管理や規則正しい生活習慣が重要です。

【治療について】
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① 外用薬
a)ステロイド
 過剰な免疫反応を抑え、毛包を守る。
b)塩化カルプロニウム
 血流を改善することで発毛促進作用が期待できる。
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②光線(紫外線)療法
308~311nmの紫外線を用いて治療します。紫外線には免疫抑制作用があります。Langerhans細胞やTリンパ球の変性やアポトーシスの誘導作用や、Treg(制御性T細胞)を誘導し過剰免疫を抑制することで、リンパ球による毛包への攻撃を緩和させる機序が考えられています。
※当院では、週1~2回程度でターゲット型光線治療機器(エキシマレーザー、ターナブ)による照射治療を行っています。治療期間は3か月から半年程度かかりますが、重症度によりそれ以上長く治療が続く場合もあります。
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③局所免疫療法
局所免疫療法とは、特殊な試薬を頭皮に外用し軽い炎症が生じることで、発毛効果を得る治療です。毛包を攻撃するTリンパ球を皮膚炎に向けることで、毛包への攻撃が緩和される機序が考えられています。SADBE(squaric acid dibutylester)やDPCP (diphenylcyclopropenone)という試薬が用いられます。局所免疫療法は自費診療となります。
当院では現在、行っておりません。
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④ 中等度から重症の治療 ※急速に進行する場合や重症の場合は、より専門的な治療を行います。
a)急性期: 発症初期の急速に進行する円形脱毛症
 ステロイドパルス療法:大量のステロイドを数日間入院にて静脈点滴します。
b)慢性期:発症から6カ月以上経過しても改善が認められない広範囲な円形脱毛症
 JAK阻害剤またはJAK3/TECファミリーキナーゼ選択的阻害剤:オルミエント®、リットフーロ®
 ・炎症のシグナル受容体を抑える新しいタイプの内服薬で難治性円形脱毛症の治療薬
 ・長期間内服する場合が多く、副作用の管理が重要となる。
 ・使用前と定期的に、採血や画像検査が必要
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⑤ウィッグ(かつら)
円形脱毛症は十分に治療を行っても、効果が見えにくい時期が長い疾患です。そのひとつに毛周期(ヘアサイクル)の関与があります。焦らずじっくり治療を続けることと同時に、カモフラージュも大切な治療のひとつです。当院ではご希望の方にはウィッグをお勧めしています。気軽にご相談ください。


3)尋常性白斑
尋常性白斑は、皮膚の色が白く抜けてしまう病気の約6割を占める後天性色素脱出症です。人口の1%程度と言われています。汎発型(左右対称に広がる)や分節型(片側で神経の走行に沿って生じる)などの病型があります。病態は不明な点も多いですが、メラノサイトをターゲットとした自己免疫説や自律神経のバランスが破綻した神経説が推定されています。甲状腺機能亢進症や、アジソン病、悪性貧血などの自己免疫疾患を合併している症例もあります。

【治療について】
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①外用療法
ステロイド外用薬:免疫抑制作用、抗炎症作用
タクロリムス軟膏:免疫抑制作用
活性型ビタミンD3外用剤:メラノサイト活性化。光線療法との併用がより効果的。
②紫外線療法
汎発型において第一選択となる。
全身型のNB-UVB療法(311±2nm)が主流であったが、近年は白斑だけに照射できるターゲット型の機器もある。また、エキシマレーザー(308nm)/ライト(308±2nm)による有効性が報告されている。週1回~2回の照射を行います。
③植皮術
外科的治療は1年以内に病勢の進行のない症例に対して、整容上問題となる部位のみに行われる。分層植皮術、表皮移植術、ミニグラフト、培養技術を用いたメラノサイト含有表皮移植術などがある。
④カモフラージュメイク
白斑専用の化粧品を用いて色味をカバーします。角層まで浸透して数日間色落ちしないタイプとファンデーションタイプがあります。用途によって使い分けができます。


4)酒さ(赤ら顔)
「酒さ」とは顔面に赤みやほてり、丘疹・膿疱などを伴う慢性炎症性皮膚疾患で、中高年の特に女性に多い皮膚病です。①紅斑毛細血管拡張型、②丘疹膿疱型、③瘤腫型、④眼型があり、複数のタイプが同時に生じることもあります。難治性となる場合があります。原因は明らかになっていませんが、紫外線や高気温・低気温などの外部環境、精神的ストレスや食べ物など、さまざまな要因が重なって発症すると考えられています。
治療は、メトロニダゾール軟膏やアゼライン酸外用剤に加え、抗生剤の内服、またレーザー治療や光治療(IPL)を組み合わせて行います。紫外線対策や悪化因子を避ける生活と、刺激の少ないスキンケアをつづけることも大切です。膠原病や顔面播種状粟粒性狼瘡など別の皮膚病と紛らわしい場合があり、その際は採血や皮膚生検などが必要になります。時期により軽快と悪化を繰り返す疾患でもあります。根気よく治療を続けましょう。


5)あざに対するレーザー治療
①いちご状血管腫:
生後または生後しばらくして赤い斑が生じます。生後6週くらいから急激に大きくなります。1歳過ぎから徐々に縮小しますが、一度大きくなった病変は後遺症(皮膚の赤み、シワ、陥凹など)が残ります。後遺症を残さないために生後早期からの治療が望まれます。体のどこにでも生じますが、目の周り、頸部に生じた場合は緊急性を要するケースもあります。色素レーザー治療のほかに、病変によってはプロプラノロール内服療法が適応になります。
②単純性血管腫:
生下時から赤い斑が生じます。額などにできるサーモンパッチは、自然消退が期待できますが、その他は消えないことが多いです。大人になると腫大してくることもあるため、生後早期からの治療が望まれます。治療は色素レーザー治療になります。
③異所性蒙古斑:
お尻以外に生じた蒙古斑を、異所性蒙古斑と言います。通常の蒙古斑は5~6歳で消褪しますが、異所性蒙古斑は消退までに時間がかかります。ただ、大半が学童期までに消退すると言われています。しかし、色調が濃いものや広範囲の斑は「持続性蒙古斑」と言い、大人になっても残ることがあります。QスイッチレーザーやPICO秒レーザーで治療します。
④太田母斑:
太田母斑は色素細胞(メラノサイト)が皮膚の深いところに集まって出来るアザで、生下時より存在する場合と思春期以降に生じる場合があります。女性に多く、目の周りや頬を中心とした片側顔面に生じます。肩の周りにできる同じ様なアザは伊藤母斑と呼ばれます。QスイッチレーザーやPICO秒レーザーで治療します。
⑤扁平母斑:
扁平な茶色の斑で多くは生下時から認めます。俗に「茶あざ」と言われます。表皮内のメラニン色素が増加した状態で、生涯色調は変化しないと言われています。思春期から肩に生じる遅発性扁平母斑は毛を有し、ベッカー母斑と言われます。ルビーレーザーでの治療が保険適用となっていますが、治療抵抗性であったり、再発率が高い母斑です。


6)リジュビネーションを目的とした自費診療
肌の若々しさは、全身の健康のバロメーターです。また人の第一印象において、見た目・表情・態度などの視覚的情報が重視されます。外見を整えることは「身だしなみ」の1つです。若々しく明るい表情で微笑んでいる人を見ると、こちらも明るくなります。見た目を整えることは健康面、社会面、人生面でも大切です。
当院では、シミ取りなどの単一的な治療よりも、肌を若々しく健やかな状態に保つことを目的に、真皮のECM(細胞外マトリックス;Extracellular Matrix)に重点を置いた治療を行っています。なぜなら、真皮構造のダメージにより、シミ、シワ、くすみなど肌老化が進むからです。具体的には、ロングパルスアレキサンドライト/YAGレーザーや、PICOトーニング、IPLなどを用いて、肌の状態を見ながら治療します。

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