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こころの医療センター


ホーム > 診療科・中央部門紹介 > 診療科 > こころの医療センター


診療科部長からのメッセージ

ストレスに満ちあふれる現代社会では、誰しもこころの変調を経験する可能性があります。また、がんや心疾患、脳卒中など身体の病気を抱えることで、治療が望まれるような気持ちのつらさを経験することもあります。このような社会状況や疾病構造の変化を受けて、うつ病や不安障害のように、あらゆる人が経験し得るこころの病気が増えています。一方、これらのストレスに起因するこころの病も放置しておくと社会生活を営むうえで大変な支障になることが知られています。
私たちは、より良い医療サービスを提供できるよう精神科、心療内科が協力して、「こころの医療センター」を開設しております。私たちは、抑うつと不安のプライマリケアから、疾病の特徴・重症度に応じた専門治療、また入院治療まで一貫した体制で提供できるセンターです。
一方、こころの病をきちんと診療させていただくためには、特に初診に際してしっかりとした時間が必要となります。また、こころの医療センターでは、特に大学病院での診療が必要と考えられる患者さん(例:例えば大学で提供している修正型電気けいれん療法や認知行動療法などの適応の患者さん、身体の病気を当院で治療されている患者さん、認知症などが疑われ精密検査を必要とされる患者さん、児童思春期の専門医の診察を必要とする患者さんなど)の専門診療に力を注いでいることをご理解いただけますと幸いです。
以上のような背景により、紹介状を持参された患者さんへの予約制の診療体制であることに御留意いただければ幸いです(まだどこの医療機関にもかかっておられない方は、まずは近くのクリニックや病院を受診していただき、そのうえで当科宛ての紹介状を持参のうえ予約をしていただけますと幸いです)。

診療科の特色

こころの病(やまい)全般についてエビデンス(系統的な臨床研究から得られた実証的証拠)に基づく外来及び入院治療を行っています。
外来では、認知行動療法外来、高次脳機能外来(物忘れなど老人性疾患の鑑別を行います)、児童外来(主に中学生以下の子どもを対象としています、対象疾患は特に限定していません)、てんかん外来の各専門外来を設けていることが当センターの特徴です。
入院病棟は36床を有し、うつ病、双極性障害、統合失調症、てんかん、認知症、器質性精神疾患、児童思春期精神疾患などを中心とした種々の精神神経疾患を診療しております。協力病院などからの依頼に応じて、可能な限り、こころの病の患者さんの身体合併症の治療もお引き受けしています。また、他診療科に入院中の患者さんにこころのケアを提供するコンサルテーション・リエゾン精神医療に力を入れています。中でも、がんの患者さんのこころのケアに積極的に取り組んでおり、専門のチームとして、サイコオンコロジーチームを設けています。

診療・治療に対する心がけ

私たちは、抑うつと不安のプライマリケアから、疾病の特徴・重症度に応じた専門治療、また入院治療まで一貫した体制で提供できるセンターです。外来初診では十分な時間をかけて診療できるよう、原則予約制としております。まずは早めに専門医の診療を受けていただき、生活の質を最大限維持できる最適な治療を、患者さんに対する説明とご同意の上で提供してゆこうと心がけています。

主な疾患

  • うつ病
  • 双極性障害(躁うつ病)
  • 統合失調症
  • パニック障害
  • 社交不安障害
  • 強迫性障害
  • 身体表現性障害
  • 適応障害
  • 発達障害(自閉症スペクトラム)
  • 認知症(痴呆)
  • 器質性精神障害
  • 注意欠如・多動性障害
  • てんかん
  • せん妄

具体的には次のような症状の時、ご相談ください

  • ゆううつで、つらい
  • うつ気味で、気力がない
  • 決断力、判断力が落ちた
  • 考えが次々浮かんできて、集中できない
  • 眠れない、あるいは日中眠くて仕方ない
  • 朝早く起きてしまう、眠った気がしない
  • テレビも新聞も面白くなく、趣味にも興味が持てない
  • 考えがうまくまとまらない
  • 口数が減った、笑わなくなった
  • 周りの人の目が気になる
  • 独り言を言う
  • まわりから監視されている気がする
  • 学校に(会社に)行きたくない、不登校、出社拒否
  • 気分がすぐ変わる
  • 不安である、落ち着かない
  • 電車やバスに乗るのが怖い、高速道路が怖い、人混みが怖い
  • 急に不安発作が起こる
  • また不安発作が起こるのではないかと心配で何もできない
  • 人と会うとき過度に緊張する
  • 緊張してしまうので人前で話すのが苦痛
  • 人間関係で悩んでしまう
  • ささいなことが気になる、同じことばかり気にしてしまう
  • 何度も手を洗わないと(戸締まりや火の元を確認しないと)気が済まない
  • 落ち着きがない子と言われる

体だけの症状のように見える次のような時にも

  • 身体に異常はないといわれたが、体がだるい、疲れがとれない状態が続く
  • 体重が急に減ったが、検査をしても異常なしといわれた
  • 胃腸に異常はないと言われたが、食欲がない
  • 急に動悸がして(呼吸困難になって)救急車で運ばれたが、異常なしと言われた
  • 重大な病気(癌)が潜んでいるのではないかと思って心配だが、異常なしと言われた
  • ひきつけ、けいれん発作

加齢に伴う次のような症状がご心配な時も

  • 物忘れが増えた
  • 昔出来たことが出来なくなってきた

主な治療法

薬物療法 こころの病気は、心理的な側面にも身体的な側面にも「根っこ」を持っています。エビデンス(系統的な臨床研究から得られた実証的証拠)に基づき、一人一人の患者さんに最適な薬物治療を提案します。
支持的精神療法 こころの病気に心理的な側面からアプローチします。
認知行動療法 パニック障害、社交不安障害、慢性めまいなどに専門家として心理的な側面からアプローチします。
対人関係療法 うつ病に対人関係を中心とした心理的側面からアプローチします。
光療法 せん妄、うつ病の一部に有効であることがあります。
電気けいれん療法 これまでに数種類の抗うつ薬を十分量、十分期間服用しても改善の得られない難治性うつ病や、副作用のために薬物治療を行えない治療抵抗性うつ病、高齢者のうつ病などに対しては、修正型電気けいれん療法(週2回ずつ約10回を1クールとして施行)を麻酔科の協力を得て行っています。

受診するにあたってのお願い

当院こころの医療センターは、皆様のこころの健康を守るために、市中の病院、クリニックと連携しながら、その特徴を十分生かせるよう役割を分担し、日々の診療に当たっております。
従って、次にご説明するような理由により、当院こころの医療センターに初めて受診される方の診察は、紹介状をご持参頂いた上での予約制、というシステムを採用しております。なお、こころの医療センターの診療が終了し他院にご紹介して半年が経過しますと、原則的に再度ご紹介状を用意の上で初診となります。綿密な地域連携のために何卒ご了承のほどをお願いいたします。

紹介状をお持ち下さい

当院こころの医療センターは、高度医療および先進医療の担い手であるという側面から、設備や技術的な側面あるいは身体疾患の合併などで市中の他の医療機関では対応が難しい患者さん、当科での専門外来受診が望ましいと判断された患者さんを中心に診療を提供することが使命であると考えております。したがって、市中医療機関からご紹介頂いた方を対象に診療を行う体制をとっております。
2021年4月1日より初診予約方法が変更となり、患者さん個人での初診予約は終了いたします。病院の初診予約の方法に則り、かかりつけ医療機関からこころの医療センターの初診予約を取って下さいますようお願いいたします。

予約制を取っております

初回の診察は、今後の治療方針を決定していく上で大切なものです。こころの医療センターはこころを扱う診療科である性質上、また、研修医や医学生の臨床教育を担う大学病院であるという理由から、初診では、予診(本診察の前に行う概要を把握させていただくための診察のことです)を含めてお一人に平均60分から120分ほどのお時間を頂いております。従って、予約制とさせて頂き、十分に時間を確保した落ち着いた環境の中で、初回の診察を進めていくことを心がけております。

ご不便をおかけして誠に恐縮ですが、他の医療機関と連携をはかりながら、大学病院としての使命を果たしていくために必要な取り組みでございますので、ご理解とご協力の程、何卒よろしくお願い申し上げます。

専門外来

児童外来 児童・思春期に特有な疾患について個人精神療法を中心に行っています。 火曜午後
水曜午前
認知行動療法外来 認知行動療法とは、考え方(認知)や行動を変化させることにより、病気などのため生じている日常生活での問題に対処する治療法です。当科では、めまいなどの身体の症状や不安感、恐怖感などに対処するプログラムを提供しています。 曜日不定
対人関係療法外来 対人関係療法により、うつ病の治療を行います。薬物療法を続けながら受けることができます。対人関係療法は、対人関係を中心とした心理的側面からアプローチする精神療法です。 曜日不定
てんかん外来 難治性および診断困難なてんかんの診断・治療を行っています。 金曜午後

うつ病の対人関係療法について

名古屋市立大学病院・こころの医療センターではうつ病の対人関係療法の研究を行っています。
対人関係療法は海外でうつ病に効果があると証明されている治療法の一つです。対人関係療法では、週に1回、60分の集中的なカウンセリングを16回行い、症状の発症や持続に関係するお困りの問題や周りの人との対人関係を中心に話し合い、症状改善を目指します。また、精神疾患の症状は他の疾患の症状の一つとして表れることがあるため、当院では対人関係療法を受ける前に血液検査や頭部MRIなどのスクリーニング検査をお勧めしています。
この研究では、対人関係療法を受ける方を対象にアンケートによる心理検査を行い、その結果をスクリーニング検査の結果とあわせて、効果の予想や治療による身体機能の変化を明らかにして、将来の医療に繋げることを目的としています。

うつ病に関するご病気の説明について

名古屋市立大学病院のこころの医療センターでは、うつ病の患者様やご家族に対して、下記の添付のパンフレットを用いて、うつ病の原因や治療方法、病気との付き合い方について説明を行っております。
多くの患者様に知って頂くとともに、当院以外の医療者の方にもご利用頂けるようパンフレットを公開しておりますので、ぜひご活用ください。

トラウマを経験された方を対象にした心理検査・生物学的検査について

こころの医療センターではトラウマ(交通事故、犯罪被害、災害)を経験された女性を対象に、心理検査と血液検査(生化学検査・免疫検査・遺伝子検査)による研究を行っております。 心理・生物学的な特徴を幅広く調べることで、よりよい診断法や治療法を開発することを目的としています。 検査の結果は現在かかりつけの主治医の先生に通知することができます。

注意事項

  • 主治医からの紹介状は必要ありません。
  • トラウマを経験された方であれば、診断はPTSDでなくても構いません。

電子カルテの診療情報を用いて、「医療事故の予測」を検討することについて

ご高齢の方が、病院に入院された際に、体の病気やその治療の影響によって、脳の機能に不調をきたし、気持ちや行動が混乱してしまうことを「せん妄」といっています。このせん妄は、医療事故を来たし、重い合併症を来すことがあることが知られています。
こころの医療センターでは、65歳以上で当院に入院された患者様を対象に、血液検査、バイタルサイン、診療録、医療事故に関する情報などを人工知能(AI)を用いて解析し、高齢者の方のせん妄や医療事故の予測システムを開発することを目的とした研究を行っています。本研究については、詳細を下記に記載しておりますので、何かお知りになりたいことやご心配なことがありましたら遠慮無くご相談下さい。

2004年1月〜2020年3月に名古屋市立大学病院に入院されたことのある方へ


スタッフ紹介

(令和3年4月1日現在)
役職 氏名 専門分野
部長・教授 明智 龍男 サイコオンコロジー、緩和医療、コンサルテーション・リエゾン精神医学、心理社会的介入、気分障害、Evidence-Based Psychiatry、その他精神科疾患全般
副部長・講師 東 英樹 てんかん・臨床脳波学、修正型電気けいれん療法、睡眠医学、その他精神疾患全般
講師 山田 敦朗 児童精神医学、乳幼児精神医学、思春期青年期精神医学、その他精神科疾患全般
講師 久保田 陽介 サイコオンコロジー、緩和医療、コンサルテーション・リエゾン精神医学、総合病院精神医学、その他精神疾患全般
助教 中口 智博 コンサルテーション・リエゾン精神医学、サイコオンコロジー、不安障害、PTSD、森田療法、その他精神科疾患全般
助教 近藤 真前 認知行動療法、アクセプタンス&コミットメント・セラピー、対人関係療法、不安障害、気分障害、慢性めまい、慢性疼痛
助教 白石 直 地域精神医療、家族療法、学生のメンタルヘルス、職場のメンタルヘルス
助教 渡邉 孝文 アクセプタンス&コミットメント・セラピー、認知行動療法、動機づけ面接法、精神科薬物療法、気分障害、不安障害 
助教
今井 理紗 対人関係療法、気分障害、PTSD、不安障害、摂食障害、その他精神医学全般
助教 利重 裕子 対人関係療法、気分障害、悲嘆関連うつ病、PTSD

外来担当者一覧