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泌尿器科




診療科部長からのメッセージ

安井 孝周

泌尿器科では、腎臓・膀胱・前立腺などの臓器の病気に対して、ロボット支援手術や腹腔鏡手術などの低侵襲治療から最新治療まで、各疾患の特性、患者さんに合わせて行っています。

診療科の特色

泌尿器科は、尿路、男性生殖器を扱う診療科で、患者さんの身体的、社会的状態に応じた診 療を診断から治療まで一貫して行っております。尿路腫瘍、前立腺疾患、小児泌尿器科、尿路結 石、男性不妊、排尿機能障害、尿路感染などの泌尿器科領域全般において、研修・研究を展開 し、特に早期診断、安全、低侵襲、良好な術後機能を目指して診療を行っております。

また、新しい治療・検査法を取り入れるだけでなく、独自の治療法を開発・考案し、普及に 努めています。外来診療は専門外来として腫瘍(癌)、尿路結石、小児泌尿器疾患、男性不妊症、 排尿機能障害など、各分野のエキスパートが診療にあたっています。

手術については低侵襲を目指した最新手術として前立腺癌、膀胱癌、腎癌、腎盂尿管癌、副腎腫瘍、水腎症、尿膜管疾患、膀胱尿管逆流、停留精巣に対して腹腔鏡を用いた手術を行っております。また、ロボット(ダ・ヴィンチ)支援下手術は、2016年11月現在で前立腺に対して560 例以上の手術を行い、全国的にもトップクラスの実績を誇っております。腎癌、腎盂形成術に対してもロボット手術を実施しております。さらに、本邦初となる膀胱尿管逆流に対するロボット手術も行っております。これらを合わせるとロボット支援下手術は650例以上に行っております。 他にも名市大の泌尿器科といえば、小児の先天異常、男性不妊症、尿路結石症など市中病院では行わない手術にも以前から取り組んでおります。

診療・治療に対する心がけ

外来診療についてはすべて泌尿器科専門医が担当しております。

手術については、QOL(生活の質)を第一に考慮した術式を採用するように心がけております。各臓器さまざまな癌については進行度、治療方針(術式)、放射線療法、術後療法などについて、患者さんとの間で十分なインフォームド・コンセント(説明と同意)を十分尊重して治療を進めています。また悪性疾患のみならず尿路・性器先天性異常の手術についても患者さんのみならずご家族にもインフォームド・コンセントを十分尊重して対応しております。

あらゆる泌尿器科疾患の治療に対し常に最新の情報を取り入れ患者さんに提供できることを心がけております。

ロボット支援手術について

当院では、平成23年5月から手術支援ロボット『ダ・ヴィンチ』を導入しております。
手術のきずが小さく、回復が早くなるため、入院期間が短くなります。また、合併症が少なく、術後のQOL(Quality of Life:生活の質)の向上が見込まれます。

先進医療について

MRI撮影及び超音波検査融合画像に基づく前立腺針生検法

平成29年6月、MRI撮影及び超音波検査融合画像に基づく前立腺針生検法(厚生労働省第2項先進医療)が承認されました。この先進医療は、前立腺針生検前に撮影したMRI画像を、画像処理技術「BioJet (バイオジェット) システム」によって超音波画像上に表示させながら生検を行います。この生検方法により、前立腺がんの早期発見率が従来よりも改善されることが期待できます。

当該技術については、こちらのページでもご紹介しています。

腹腔鏡下膀胱尿管逆流防止術

腹腔鏡を使用した手術とは、下腹部に5~10mm程度の小さな穴をあけ、そこから内視鏡を挿入し専用の手術器具を用いながら手術を行うもので、傷が小さくて済むことから疼痛が少なく、入院期間も術後3~7日ぐらいで退院になります。
ただ、最近のニュースでは、腹腔鏡手術での事故が取りざたされていますが、腹腔鏡下手術の合併症として代表的なものは、血圧の上昇・低下、不整脈が生じたり、開腹手術と違って閉じられた空間での手術のため電気メス等の使用による他臓器への障害にも注意が必要な手術ではあります。
当科では、患者さんの状態に合わせて、開腹手術やロボット支援手術、腹腔鏡手術など、複数の選択肢の中からよりよい方法を検討し、患者さんとともに手術をすすめています。

当該技術については、こちらのページでもご紹介しています。

主な疾患

泌尿器がん

腎がん CT、超音波検査などの健診で発見されることが多い癌で、進行すると肺や骨などに転移します。
膀胱がん 血尿で発見されることが多く、CT、超音波検査、膀胱鏡などで診断します。
腎盂尿管がん 血尿で発見されることが多く、CT、超音波検査、膀胱鏡などで診断します。
精巣腫瘍 精巣(睾丸)の腫瘤(できもの)で発見されることが多く、進行すると肺やリンパ節などに転移します。
前立腺がん PSA(前立腺癌の目安)高値や、排尿障害で発見されることが多く、進行すると、骨やリンパ節などに転移します。超音波を併用した前立腺針生検で診断をします。

尿路結石

尿路結石 尿路(腎・尿管・膀胱・尿道)に結石ができる疾患で、激しい疼痛発作や腎不全・尿路感染の原因になります。尿路結石の生涯罹患率は男性15.1%、女性6.8%に達しており増加し続けています。またメタボリックシンドロームとの強い関連があり、その予防治療の重要性が注目されています。

排尿障害

前立腺肥大症 前立腺が大きくなることにより、尿の勢いが弱くなったり、排尿回数が多くなったりする病気です。
腹圧性尿失禁 骨盤を支える筋肉がゆるみ、くしゃみや咳、荷物を持ち上げた時などに、尿がもれてしまう病気です。
過活動膀胱 突然尿意をもよおしたり、トイレに間に合わず尿を漏らしてしまう病気です。通常は頻尿を伴うことが多いです。
神経因性膀胱 脳血管障害や脊髄疾患、糖尿病などにより、排尿のコントロールがつかなくなり、頻尿・尿失禁や排尿障害を引き起こす病気です。

アンドロロジー

男子不妊症 不妊症の原因の約半数は男性にあるといわれています。
原因の検索や、顕微授精のための精子の採取などを行っています。また精管の再吻合術なども手がけています。
院内の産科婦人科および東海地区全域の産婦人科と連携して不妊治療にあたっています。
精索静脈瘤 不妊症の原因以外に、陰嚢部痛、陰嚢部違和感などの症状で発見されることもあります。成人、小児期を問わず手術を行っております。

小児泌尿器科疾患

停留精巣 精巣(睾丸)が陰嚢内まで十分、下降していない状態で、不妊症や精巣癌の原因になります。
先天性水腎症 尿路の閉塞などが原因で、腎臓内の尿路が拡張する状態で、腎機能低下、腎不全などの原因になります。
膀胱尿管逆流 膀胱の尿が、尿管、腎臓に逆流する疾患で、急性腎盂腎炎や逆流性腎症の原因になります。
尿道下裂 尿道の出口が、陰茎(ペニス)の先端でない状態で、勃起異常、排尿障害の原因になります。
その他 性分化異常症や膀胱機能障害など

尿路感染症

膀胱炎 排尿時の痛み、血尿、残尿感などがあります。
前立腺炎 排尿時の痛みや違和感があり、発熱することが多い感染症です。
腎盂腎炎 腎臓のある背部の痛み(叩くと痛い)などがあり、高い発熱がみられます。
尿道炎 排尿時の痛みや、陰茎(ペニス)先端からの排膿などがあり、性行為で感染することがあります。

主な治療法

泌尿器がん

腎がん 腹腔鏡手術を積極的に行っていますが、病気の状態によっては開腹術を行います。免疫療法なども行っています。小さながんに対してはロボットによる手術も行っております。
膀胱がん 病期に応じて、内視鏡手術や、腹腔鏡手術の膀胱摘出術などを行います。内視鏡手術の術後には再発予防薬の膀胱内注入療法などを行います。抗癌剤の化学療法を行うこともあります。
腎盂尿管がん 腹腔鏡手術や開腹術で腎尿管全摘術をおこなったり、抗癌剤の化学療法などを行ったりします。
精巣腫瘍 精巣(睾丸)の摘出術や抗癌剤の化学療法を行います。リンパ節転移については腹腔鏡手術での摘出も行っています。
前立腺がん ロボットによる手術を中心に治療を行っていますが、病期によって、ホルモン療法(注射と内服薬)、低侵襲な放射線治療、抗癌剤治療なども行っています。

尿路結石

尿路結石 結石の場所・大きさ・原因・腎機能を精査したうえで、患者さんの御希望も充分考慮して尿路結石症治療にあたっています。排石促進療法、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)、経尿道的結石破砕術(TUL)、経皮的結石破砕術(PNL)、ハイブリッド手術(TUL+PNL)を行っています。尿路結石症は再発率が高いため、当院では結石排石後の再発予防にも積極的に取り組んでいます。

排尿障害

前立腺肥大症 薬物療法による治療が一般的ですが、重症例に対しては内視鏡により前立腺を切除する低侵襲手術を行います。
腹圧性尿失禁 骨盤底筋を補強するための体操により、尿もれのコントロールがつく場合もありますが、重症例に対しては、低侵襲手術を行います。
過活動膀胱 薬物治療や行動療法を基本としますが、薬物治療を行う場合は、残尿の増加や副作用などに注意しながら、患者さん毎に適切な投与量を決めます。
神経因性膀胱 過活動膀胱と同様、頻尿や尿失禁で困る場合は、基本的に薬物治療を行います。また排尿障害を伴う場合は自己導尿が必要になる場合もあります。

アンドロロジー

男子不妊症 顕微授精のために精巣(睾丸)あるいは精巣上体(副睾丸)から精子を採取します。顕微鏡下(MD-TESE,MESA)に行うため従来は絶対不妊症といわれていた患者さんのおよそ40%から精子採取が可能になりました。また精管結紮(パイプカット)後の再吻合術も行っております。
精索静脈瘤 顕微鏡下にソケイ部から静脈のみを結紮する手術を行います(低位結紮術)。

小児泌尿器科疾患

尿路(腎臓、尿管、膀胱、尿道)および生殖器(精巣、陰茎、女性外陰部)先天性疾患全般に対する治療を行っています。特にお子さんの将来を見越した低浸襲手術に心がけ、最近では日本に先駆けて小児泌尿器疾患に対しても腹腔鏡下手術を積極的に行っています。
停留精巣 精巣を陰嚢の中に固定します。精巣の所在が不明な難症例に対しては腹腔鏡手術を行います。
先天性水腎症 水腎症の原因になる通過障害を腹腔鏡手術にて行います。ロボットによる手術も行っております。
膀胱尿管逆流 尿管と膀胱のつなぎ目を修復し、逆流を防止する手術を行います。ロボットによる手術も行っております。
尿道下裂 難易度の高い尿道と陰茎の形成をマイクロサージェリーにより行い、将来の正常な排尿と性行為ができるための形成手術を行います。
その他小児泌尿器科疾患全般の手術を行います。

尿路感染症

適切な抗生物質を使用して治療にあたります。原因となる基礎疾患についても治療いたします。

スタッフ紹介

(平成28年12月1日現在)
役職 氏名 専門分野
理事長 郡 健二郎 泌尿器疾患全般
部長・教授 安井 孝周 泌尿器疾患全般、尿路結石、腹腔鏡手術、ロボット支援手術
副部長・教授 林 祐太郎 尿路生殖器先天異常
教授 戸澤 啓一 泌尿器疾患全般、尿路性器癌、尿路結石、腹腔鏡手術、ロボット支援手術
講師 河合 憲康 泌尿器疾患全般、尿路性器癌、腹腔鏡手術、ロボット支援手術
教授 梅本 幸裕 泌尿器疾患全般、男子不妊症、腹腔鏡手術、ロボット支援手術
教授(看護学部) 窪田 泰江 泌尿器科疾患全般、排尿機能
講師 岡田 淳志 泌尿器疾患全般、尿路結石、腹腔鏡手術、ロボット支援手術
講師 水野 健太郎 泌尿器疾患全般、小児泌尿器科、腹腔鏡手術、ロボット支援手術
病院講師 安藤 亮介 泌尿器疾患全般、尿路性器癌、腹腔鏡手術、予防医学、ロボット支援手術
助教 濵本 周造 泌尿器疾患全般、尿路結石、腹腔鏡手術、ロボット支援手術
助教 内木 拓 泌尿器系腫瘍、腹腔鏡手術、ロボット支援手術
病院助教 濱川 隆 泌尿器疾患全般、排尿機能、腹腔鏡手術
病院助教 西尾 英紀 泌尿器疾患全般
病院助教 守時 良演 泌尿器疾患全般
臨床研究医 飯田 啓太郎 泌尿器疾患全般
臨床研究医 海野 怜 泌尿器疾患全般
臨床研究医 加藤 大貴 泌尿器疾患全般
シニアレジデント 杉野 輝明 泌尿器疾患全般
非常勤医師 黒川 覚史 泌尿器疾患全般、腹腔鏡手術、ロボット支援手術

外来担当者一覧



泌尿器科について詳しく知りたい方

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泌尿器科についての詳しい内容は、
名古屋市立大学大学院医学研究科 腎・泌尿器科学分野ホームページを参照ください。

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