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整形外科




診療科部長からのメッセージ

村上 英樹

我々はチーム医療を重視し、他科の先生だけでなく、病院中のスタッフと協働し、よりよい医療を目指します。そして各専門グループが、世界の最先端を目指し、その先端医療を患者さんに提供したいと思います。しかし、ここまで医療技術が発展しても『医は仁術』、これが医療の原点であると思っています。常に患者さんの立場に立って考え、治療していきたいと思います。

診療科の特色

整形外科医の対象器官は脊椎、脊髄、骨盤、上肢、下肢など広範囲に及び、また、対象年齢層も新生児から高齢者まで幅広くなっています。
診療においては、腫瘍、関節、小児、脊椎、手の外科班のそれぞれの専門外来を中心とした体制をとっています。

診療・治療に対する心がけ

手術に関しては、週2回の全体の症例検討会で、画像診断をはじめとして各種検査の再確認を行い、最適と思われる治療方針を決定しています。そのうえで十分なインフォームド・コンセントを行い、患者さんのQOL(生活の質)向上につながるように努めています。術後は、運動器リハビリテーションを取り入れて早期社会復帰を目指しています。
腫瘍班ではとくに悪性軟部腫瘍に対して術前に放射線-温熱-化学療法をすることで切除縁の縮小を図り、患肢温存など、可能な限り機能を重視する方針で取り組んでいます。
小児班では、より低侵襲で最良な結果が得られるように新しい治療法を開発しつつ、子供さんが生涯を通して最良のQOL(生活の質)を獲得できるよう、小児期全般を見据えたオーダーメイド治療プログラムを構築することを心がけています。
脊椎班では、椎間板ヘルニアなど腰椎疾患に対して内視鏡や顕微鏡を用いて低侵襲手術を行い、また、疾患に応じて積極的にインスツルメントを併用することにより早期離床を図るように努めています。
関節班では、オーダーメイド人工股関節、ナビゲーションシステムの応用などにより、個々の患者さんにより適合した人工関節手術を行うことを目指しています。
手の外科班、関節班では良性骨腫瘍、膝半月板損傷、手の滑膜炎などに対して、低侵襲な関節鏡視下日帰り手術を行って患者さんの負担を軽減するように心がけています。

主な疾患

関節が痛む病気 変形性関節症、関節リウマチ、特発性大腿骨頭壊死、五十肩(肩関節周囲炎)、痛風、スポーツ障害など
首や腰が痛む病気、手足がしびれる病気 椎間板ヘルニア、頸部脊髄症、腰部脊柱管狭窄症、骨粗鬆症、脊髄腫瘍、肩こり、手根管症候群など
四肢にできたしこり 良性腫瘍、悪性腫瘍、ガングリオンなど
小児の病気 乳児股関節脱臼、先天性内反足、ペルテス病、筋性斜頸など

主な治療法

骨軟部腫瘍外科

腫瘍 主に四肢発生の骨・軟部の良性および悪性腫瘍の治療を行っています。
化学療法 主に高悪性度の腫瘍、転移巣のある患者に対して実施しています。
広範切除術 骨、軟部悪性腫瘍に対して実施しています。
摘出術 良性腫瘍に対して実施しています。
放射線-温熱-化学療法
(radio- hyperthermo-chemotherapy)
当科で開発された治療法で主に四肢発生の軟部腫瘍に対して行われ、良好な治療成績が得られています 。
鏡視下掻爬術 良性骨腫瘍(内軟骨腫、動脈瘤様骨嚢腫、骨嚢腫など)に対して最小侵襲の手術を実施しています。

脊椎外科

脊椎・脊髄疾患のほとんどすべての治療を行っています。
腫瘍脊椎骨全摘術 悪性脊椎腫瘍に対しても可能であれば根治を目指して全摘術を行います.
全内視鏡下脊椎手術 腰椎椎間板ヘルニア摘出術,腰椎椎間孔拡大術が局所麻酔で可能です.
脊椎除圧術 一般的な頸椎椎弓形成術,棘突起縦割式椎弓形成術も多く行っています.
脊椎後方除圧固定術 不安定性のある病態にはスクリュー固定による固定術が適応となります.
成人脊柱変形手術 広範囲な変形,バランス不良の場合には側方侵入椎体間固定術を併用した矯正固定術を行います.
頸椎前方手術 頸椎椎間板ヘルニア,後縦靭帯骨化症に対して前方手術も行っています。頚椎椎間板へルニアに対しては人工椎間板も行っています。

小児整形外科

乳児股関節脱臼 リーメンビューゲル装具による保存的治療
観血的整復術、ソルター骨盤骨切り術
臼蓋形成不全 成人例では寛骨臼回転骨切り術を実施しています。
筋性斜頸 保存的治療に抵抗する例では筋部分切除術を行います。
先天性内反足 矯正ギプスによる保存的治療を行い、変形の矯正が十分でなければ観血的治療を行っています。
ペルテス病 保存的治療、骨切り術、棚形成術などを実施しています。
大腿骨頭辷り症 ピンニングによる固定術を実施しています。
そのほか、関節鏡、骨延長や形成外科的手術手技なども積極的に応用しています。

股関節外科

変形性股関節症や大腿骨頭壊死症、関節リウマチ 人工股関節手術を中心に治療を行っています。
高度な股関節脱臼や人工股関節の再置換術なども積極的に行っています。また人工股関節手術にあたっては、井口教授の指導のもと3次元コンピューター術前計画によって各症例に最適な機種やサイズ、手術方法を決定してより正確な手術をより短時間に行う工夫をしています。

膝関節外科

変形性膝関節症、特発性骨壊死
膝蓋大腿関節症、関節リウマチ
人工膝関節置換術、骨切り術、関節鏡視下手術を行っています。

スポーツ整形外科

膝前十字靭帯損傷 鏡視下十字靭帯形成術を実施しています。
関節鏡視下半月板手術 半月板機能を考慮して可能な限り半月板を温存する治療を行っています。
肩スポーツ障害 超音波診断を行うほか、投球フォームのチェックなども実施しています。
野球肘 超音波診断を行うほか、メディカルチェックなども実施しています。

肩、肘関節の外科

肩関節腱板断裂 鏡視下腱板縫合術、直視下腱板縫合術、筋移行術などを実施しています。
反復性肩関節脱臼 鏡視下肩関節制動術を実施しています。
五十肩・肩関節拘縮 保存的治療に抵抗する例には鏡視下肩関節授動術を実施しています。
関節リウマチ 鏡視下滑膜切除術や肩や肘の人工関節を実施しています。

手の外科

手根管症候群 保存的治療が無効ならば小皮切での神経剥離術を実施しています。
肘部管症候群 保存的治療が無効ならば神経剥離術を実施しています。
関節リウマチの手関節 滑膜切除術や関節形成術などを、腱断裂に対しては腱移植術や腱移行術を実施しています。
手の先天異常 機能再建術を行っています。
悪性腫瘍切除後の広範な組織欠損に対してはマイクロサージャリ―による組織移植を行っています。
鏡視下掻爬術 手指の良性骨腫瘍に対する最小侵襲手術である鏡視下手術を開発して、良好な治療成績をあげています。小手術については外来での日帰り手術も実施しています。

関節リウマチ

病気の緩解をめざして、早期診断、早期治療を心がけ、生物学的製剤を併用した薬物療法による関節リウマチのコントロールを行っています。また関節の機能回復を目指したさまざまな手術治療を行っています。

また手関節形成術、前足部切除型形成術、足関節固定術なども行っています。
リウマチ頸椎病変 環軸椎亜脱臼に対する脊椎固定術を行います。
鏡視下滑膜切除術 肩、肘、膝、手関節の滑膜炎に対して行います。
人工関節置換術 肩、肘、膝、股関節、足趾の関節障害に対して行います。

スタッフ紹介

(令和5年5月1日現在)
役職 氏名 専門分野
教授 村上 英樹 脊椎のがん
准教授 野崎 正浩 スポーツ、膝関節(人工膝関節、膝関節鏡)
講師 鈴木 伸幸 脊椎、骨粗鬆症
寄附講座講師 吉田 雅人 スポーツ・肩・肘関節
講師 木村 浩明 骨・軟部腫瘍
講師 加藤 賢治 脊椎、側彎症
講師 武長 徹也 スポーツ・肩・肘関節
講師 黒柳 元 股関節、関節リウマチ、リハビリ
助教 川口 洋平 手、末梢神経障害、マイクロサージャリー
助教 坂井 宏章 股関節、関節リウマチ
助教 河 命守 小児整形外科、足関節
寄附講座助教 八木 清 脊椎、スポーツ腰痛
助教 福島 裕晃 スポーツ、膝関節(人工膝関節、膝関節鏡)
助教 坪内 希親 整形外科一般、外傷、救急
病院助教 加藤 治朗 スポーツ、膝関節(人工膝関節、膝関節鏡)
病院助教 燒田 由希恵 小児整形外科、足関節
病院助教 梅村 彦太郎 小児整形外科、足関節
病院助教 齋藤 志朗 骨・軟部腫瘍
病院助教 花木 俊太 スポーツ、膝関節(人工膝関節、膝関節鏡)
臨床研究医 後藤 祐太 脊椎
寄附講座助教 山内 翔 スポーツ・肩・肘関節
臨床研究医 篠田 凌 外傷
シニアレジデント 竹市 優里花 整形外科一般
シニアレジデント 中井 拓哉 整形外科一般
シニアレジデント 萩原 光二 整形外科一般
シニアレジデント 山本 乾人 整形外科一般
シニアレジデント 山口 淳 整形外科一般
シニアレジデント 湯口 哲史 整形外科一般
シニアレジデント 和久 佐季 整形外科一般
シニアレジデント 岡 直樹 整形外科一般
シニアレジデント 高田 和志 整形外科一般
シニアレジデント 加藤 桜子 整形外科一般

外来担当者一覧



整形外科について詳しく知りたい方

整形外科では、特設サイトを運営しています。
整形外科についての詳しい内容は、
名古屋市立大学大学院医学研究科 整形外科学分野ホームページを参照ください。

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