2024年
当院では、千種区内の中日新聞に折り込まれている「千種ホームニュース」に「紙上市民健康講座」を連載しています。
記事の内容、肩書等は掲載時のものです。
記事の内容、肩書等は掲載時のものです。
最近、声がかすれますが様子を見ていいですか?(2024年10月掲載)
加齢により、声帯を動かす喉頭の筋力が弱くなったり、声帯の柔軟性が失われると、声門閉鎖や声帯の振動に支障が出ます。そのせいで、声がかれたり、声がうまく出せなくなったりするケースもあります。加齢による音声障害自体は命に関わることはありませんが、それを放置するのは非常に危険です。
喉頭は、口から入った飲食物が咽頭を通過する際、気管の入り口を閉じて誤嚥を防ぐ働きも担っています。万が一誤嚥しても、むせこんで気管の外に出すような仕組みがあります。つまり、加齢性音声障害の原因である喉頭の筋力低下は誤嚥の原因にもなり、肺機能の低下も重なって、高齢者の命を奪いかねない誤嚥性肺炎のリスクも高めてしまいます。
音声障害は治療や訓練により、改善できる可能性があります。一方で、声のかすれ、声が出しにくいなどの症状の裏に、喉頭がんなどが隠れていることもあります。気になる症状がある場合には、早めに耳鼻いんこう科を受診しましょう。
名古屋市立大学医学部附属東部医療センター
耳鼻いんこう科 教授 診療科部長/讃岐 徹治
喉頭は、口から入った飲食物が咽頭を通過する際、気管の入り口を閉じて誤嚥を防ぐ働きも担っています。万が一誤嚥しても、むせこんで気管の外に出すような仕組みがあります。つまり、加齢性音声障害の原因である喉頭の筋力低下は誤嚥の原因にもなり、肺機能の低下も重なって、高齢者の命を奪いかねない誤嚥性肺炎のリスクも高めてしまいます。
音声障害は治療や訓練により、改善できる可能性があります。一方で、声のかすれ、声が出しにくいなどの症状の裏に、喉頭がんなどが隠れていることもあります。気になる症状がある場合には、早めに耳鼻いんこう科を受診しましょう。
名古屋市立大学医学部附属東部医療センター
耳鼻いんこう科 教授 診療科部長/讃岐 徹治
その息切れ、本当に加齢のせいですか?!(2024年8月掲載)
私は長年にわたり、心臓病の診療と研究に従事してきました。日常診療の中で、多くの患者さんが「息切れ」を年齢のせいだと考え、放置してしまう場面によく出会います。しかし、その息切れ、実は加齢だけが原因とは限りません。息切れの背後には、心臓や肺の機能低下、さらには重篤な心疾患が潜んでいることもあります。そのため、最新の医療機器と高度な技術を用いた心機能評価を行い、患者さん一人ひとりに適した治療が必要となります。
息切れを感じる方、または不安を感じる方は、ぜひ一度循環器内科専門医にご相談ください。早期の診断と適切な対応が、健康な生活を送るための鍵です。私たち専門医があなたの健康を全力でサポートいたします。心臓の健康を守ることは、人生の質を高める重要な一歩です。
名古屋市立大学医学部附属東部医療センター
循環器内科 教授 診療科部長/和田 靖明
息切れを感じる方、または不安を感じる方は、ぜひ一度循環器内科専門医にご相談ください。早期の診断と適切な対応が、健康な生活を送るための鍵です。私たち専門医があなたの健康を全力でサポートいたします。心臓の健康を守ることは、人生の質を高める重要な一歩です。
名古屋市立大学医学部附属東部医療センター
循環器内科 教授 診療科部長/和田 靖明
「つながり」と健康(2024年6月掲載)
内閣府が去る5月を「孤独・孤立対策強化月間」に定めていることをご存じですか。近年、人とのつながりと健康リスクとの関連を調べた数々の研究が報告されており、孤独はタバコの害に匹敵する影響があることや、心疾患や糖尿病、認知症などの発症確率が、孤独感を感じていない人の1.3~1.5倍程度高くなることがわかっています。人とのつながりは健康や命に大きく関わっています。どのようなつながりが健康に良いかは人それぞれ異なると思います。独居の方全てが孤独ではありませんし、関係性によってはストレスになるつながりもあるかもしれません。ご自身が心地よいと思える人、一緒にいて元気になれる人とたくさんのつながりを持つことが重要であると言われています。SNSや仕事に追われて人とのつながりが希薄になっていませんか。コロナ禍を境に人と会うことが億劫になっていませんか。食事や運動に気を遣うことと同じように、人との「つながり」も大切にして健康増進をめざしていってください。
名古屋市立大学医学部附属東部医療センター
看護部長・副院長 後藤るり子
名古屋市立大学医学部附属東部医療センター
看護部長・副院長 後藤るり子
さまざまな血液の病気に対する診療を提供しています(2024年4月掲載)
血液の病気には白血病、リンパ腫、骨髄腫に代表される血液がんや、貧血、多血症、血小板異常、凝固異常など多くの種類があります。
血液は全身を循環しているため、様々な臓器や組織に多様な症状を引き起こします。代表的な症状として、全身倦怠感、歩行時息切れ、発熱、出血傾向、リンパ節腫脹などがあります。また自覚症状が無いにもかかわらず、血液検査やCTなどの検査で血液の病気が偶然に見つかることもあります。
血液がんの治療の中心は化学療法となります。当院では、2023年11月より血液がんに対する化学療法を本格的に始めました。がん以外の血液の病気に対する診療も幅広く行なっており、健康診断や人間ドック等で血液異常を指摘された方に対する精密検査も担当しています。
血液に関するご心配がありましたら、お気軽にご相談ください。
名古屋市立大学医学部附属東部医療センター
血液・腫瘍内科 教授 診療科部長/柳田 正光
血液は全身を循環しているため、様々な臓器や組織に多様な症状を引き起こします。代表的な症状として、全身倦怠感、歩行時息切れ、発熱、出血傾向、リンパ節腫脹などがあります。また自覚症状が無いにもかかわらず、血液検査やCTなどの検査で血液の病気が偶然に見つかることもあります。
血液がんの治療の中心は化学療法となります。当院では、2023年11月より血液がんに対する化学療法を本格的に始めました。がん以外の血液の病気に対する診療も幅広く行なっており、健康診断や人間ドック等で血液異常を指摘された方に対する精密検査も担当しています。
血液に関するご心配がありましたら、お気軽にご相談ください。
名古屋市立大学医学部附属東部医療センター
血液・腫瘍内科 教授 診療科部長/柳田 正光
婦人科癌の低侵襲手術を提供(2024年2月掲載)
婦人科癌は女性の生涯に深刻な影響を与える病気です。早期発見が治療の鍵で、定期的な婦人科検診を受け、異常が見つかれば早急に産婦人科医に相談することが重要です。治療法は癌の進行度により異なり、手術、放射線、薬物療法を組み合わせることもあります。
当院では婦人科腫瘍専門医、内視鏡技術認定医による治療を受けることが可能で、婦人科腫瘍の低侵襲手術(腹腔鏡、ロボット支援)に力を入れています。低侵襲手術とは、小さな切開創からカメラを挿入し、手術を行う方法で、大きな切開を伴う開腹手術に比べて傷跡が小さく、痛みや出血も少ないため、社会復帰が早くなります。特にロボット支援手術では、3Dでの拡大視野により繊細な動作が可能で、出血が少ないのが利点です。また、がん薬物療法では最新の治療薬を用いて、患者さんに応じた最適な治療法を提供しており、進行子宮頚癌に対する化学放射線療法も施行しています。婦人科腫瘍に対するセカンドオピニオン外来も行っており、気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
名古屋市立大学医学部附属東部医療センター
産婦人科 教授 診療科部長/中山 健太郎
当院では婦人科腫瘍専門医、内視鏡技術認定医による治療を受けることが可能で、婦人科腫瘍の低侵襲手術(腹腔鏡、ロボット支援)に力を入れています。低侵襲手術とは、小さな切開創からカメラを挿入し、手術を行う方法で、大きな切開を伴う開腹手術に比べて傷跡が小さく、痛みや出血も少ないため、社会復帰が早くなります。特にロボット支援手術では、3Dでの拡大視野により繊細な動作が可能で、出血が少ないのが利点です。また、がん薬物療法では最新の治療薬を用いて、患者さんに応じた最適な治療法を提供しており、進行子宮頚癌に対する化学放射線療法も施行しています。婦人科腫瘍に対するセカンドオピニオン外来も行っており、気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
名古屋市立大学医学部附属東部医療センター
産婦人科 教授 診療科部長/中山 健太郎