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当院について

2020年


名古屋市立大学医学部附属東部医療センターでは、千種ホームニュースに「紙上市民健康講座」を連載しています。
このページでは、過去の掲載分を紹介しています。
なお、記事の内容、肩書等は掲載時のものです。

川崎病について(2020年12月掲載)

名古屋市立大学医学部附属東部医療センターでは、千種ホームニュースに「紙上市民健康講座」を連載しています。
このページでは、過去の掲載分を紹介しています。
なお、記事の内容、肩書等は掲載時のものです。
川崎病は、主に4歳以下の乳幼児におこる原因不明の病気です。最初に川崎富作先生が報告したことから、この名前が付いています。その主な症状は「1.発熱」「2.両眼の充血」「3.口唇の赤み」「4.体の赤み」「5.手足の先の赤みやはれ」「6.首のグリグリ(リンパ節)のはれ」です。始めからこれらの症状がそろうことはあまりなく、発熱後、日を追うごとにこれらの症状が現れてくることが多いです。その他の症状や検査も参考にして診断をします。川崎病の疑いが強くなれば入院が必要です。
診断がつけば、アスピリンの内服やガンマグロブリンの点滴などで治療を行います。きちんと治療をすれば、生命にかかわることはほとんどありません。心臓に合併症をきたすことがあるので、退院後も引き続き経過をみていく必要があります。

名古屋市立東部医療センター
第一小児科部長/森川 治子

自分で見つける狭心症(2020年10月掲載)

狭心症は心臓を栄養する冠動脈が動脈硬化で細くなり、体を動かしたときに、心臓への血流が不足してしまうことで引き起こされます。
動いた時の「胸が痛い」、「おされるように感じる」というわかりやすい症状だけでなく、「歩くと息切れがする」「以前より疲れやすい」などの運動不足?年齢?肺?という症状で現れることもあります。
狭心症の治療は、運動、禁煙などの生活習慣の改善、内服、カテーテル手術、バイパス手術です。放っておくと命にかかわることもあり、その前に早く対応することが大切です。
どうしたら早く病気に気づけるか?
病院にかからなくてもできる検査をしてみましょう。
平地で早歩き、坂道・階段を上る。いつも通りですか?もしも「年齢のせい?」「運動不足?」と思ったら、まず1か月続けてみてください。それでもよくならないようでしたら狭心症かもしれません、一度かかりつけの先生や私どもにご相談ください。

名古屋市立東部医療センター
第二循環器内科副部長/市橋 拓

気管支喘息のはなし(2020年8月掲載)

気管支喘息は気管支に慢性的に炎症が起こり刺激に敏感になっているため、症状を起こします。喘鳴、咳、痰、呼吸困難などの症状が出現し、症状がひどければ発作といいます。
喘息を発症する年代は子供から大人まで幅広いです。大人になってから発症する方も多いです。子供と違い、自然に寛解することはほとんどないため、治療をずっと続けることが必要です。
治療の目標は発作をできるだけ起こさないことであり、治療の基本の薬はステロイド吸入薬です。症状がよくなっても喘息は治ったわけではないので、毎日きちんと薬を使うのが大切です。治療せずに長期に軽くても発作を繰り返していると、喘息が悪化していくことが多いです。また、発作や喘息の悪化を防ぐために、禁煙、風邪などをひかないようにすること、アレルギーがあるならアレルギーの原因をできるだけ避けるようにすること(部屋の掃除をこまめに行う、動物の飼育は避けるなど)といったことをお勧めします。

名古屋市立東部医療センター
第二呼吸器内科部長/川口 裕子

放射線治療について(2020年6月掲載)

がん治療の三本柱は、手術、放射線治療、薬物療法と言われます。このうち、放射線治療のイメージはわかない方もいらっしゃるかもしれません。
放射線治療は、体を切らずに治すことができるのが最大の特徴です。そのため体への負担が少なく、手術ができない患者さんでも、放射線治療なら治療ができる場合もあります。また咽頭がんや食道がん、肺がんや子宮頚がん、前立腺がんなど、様々ながんで効果を期待できるのも特徴です。進行したがんでも、がんによる痛みや出血などの諸症状を和らげる際にお役に立つことができます。
放射線治療の機器や技術は急速に進歩しており、治療精度の向上に伴い、治療成績もひと昔前に比べ格段に良くなってきています。もしご自身や身近な方が、がん治療についてお悩みになった場合、放射線治療の可能性についても主治医にお尋ね下さい。放射線治療専門医が在籍する病院であれば、当該医師にご相談されてもよいでしょう。

名古屋市立東部医療センター
放射線治療科副部長/髙間 夏子

輸入感染症について ~東京2020大会にむけて~(2020年1月掲載)

日本を訪れる外国人は2014年以降急速に増加し年間3000万人を超えるようになりました。
これは日本では排除もしくは稀となった病気でも、世界のどこかで流行している感染症はいつ日本に持ち込まれてもおかしくない状況であることをあらわしています。実際当院でも数人ではありますが、マラリア、デング熱などの熱帯病の患者さんが毎年受診されます。
今年はオリンピックイヤーで、昨年のラクビーワールドカップより多くの方の訪日が予想されます。そこで感染症学会は「症状からアプローチするインバウンド感染症への対応」をホームページに公開し、さらに稀な病気でも診断可能な病院・研究施設のリストを作成中です。海外から持ち込まれる感染症に備えることは、日本を訪れる外国人だけでなく、皆さんが海外から帰国後に体調を崩した時にも利点があります。現在日本は渡航者が安心して受診できる体制を構築しつつあります。

名古屋市立東部医療センター
感染症センター長/長谷川 千尋