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診療科・部門

こどもアレルギーセンター



こどもアレルギーセンターのロゴは、
名古屋市立大学 芸術工学部 産業イノベーションデザイン学科 八十田 実優さんに制作していただきました。
コンセプト:「寄り添う・包み込む」
真ん中のこどもを親御さん(黄)が、こどもと親御さんをこどもアレルギーセンター(緑)が抱きしめるように寄り添うイメージを表現しています。
外側で大きく包み込むセンターは、こどもや親御さんにとって身近で味方のような存在であることを表しています。

こどもアレルギーセンターロゴ

センターのご案内・特色

2025年12月より「こどもアレルギーセンター」を開設しました。
近年増加するアトピー性皮膚炎、食物アレルギー、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎などに対し、小児科・皮膚科・耳鼻科・眼科等が連携し、正確な診断と適切な治療を行います。
特に、アレルギーマーチの予防を重視し、乳幼児期早期からの介入に努めます。
産婦人科とも連携し、妊婦さんへの情報提供、相談支援を行い、出生後のスムーズな母子支援により、アレルギー発症の低減に努めます。
看護師、薬剤師、栄養士、助産師など多職種も加わることで、こどもとご家族が安心して過ごせる環境づくり、アレルギーに悩まない子育ての実現を目指します。
地域の医療機関の皆様と連携を行い、切れ目のない医療を提供します。
アレルギーマーチとは・・・
アレルギーになりやすい子どもが成長するにつれて、色々なアレルギー疾患に順番にかかっていく現象を指します。

※本図はアレルギー疾患の発症・寛解を図示したもので「再発」については示していない。(原図:馬場 実による原図を改変:2010)(日本アレルギー学会 アレルギーポータルより引用)

看護部

当院ではアレルギーをもつお子さんとご家族が、安心して日常生活が送れるよう支援を行っています。アレルギーをもつお子さんのお肌は乾燥しやすいため、清潔と保湿によってバリア機能が回復・維持できるような指導を行っています。
また、アナフィラキシーのときに迷わず対応できるように、エピペン指導も行っています。
これらの取り組みを通じて、お子さんの健やかな成長を支えていくことを大切にしていきます。


栄養管理科

食物アレルギーで食べられない食物があると、栄養の偏りも気になると思います。
適切な除去とともに、必要な栄養が摂れるよう栄養相談を行っています。

薬剤部

効果的に治療を行うには、薬を正しく使うことが大切です。お子さんに合わせた薬の飲み方、吸入のしかた等をご家族と一緒に考え、安心して治療に臨めるよう寄り添います。

主な疾患・治療法

■産婦人科部門
産婦人科部門では、母親教室で情報提供を行い、妊娠期からアレルギー予防について考える機会を提供します。
さらに、肌が薄く脆弱である新生児の肌を守るためにスキンケアを実践し、ご家族への指導も行います。
これらの取り組みを通じて、将来のアレルギーマーチ予防に努め、こどもの健やかな成長を支えていきたいと考えています。
■アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎は、よく知られている疾患で、かゆみを伴う湿疹が繰り返し出現する慢性的な皮膚の病気です。
こどもにも多くみられ、乾燥肌やアレルギー体質と関係があります。皮膚に炎症があると、かゆみによる睡眠障害や集中力の低下など、生活の質にも影響を及ぼします。
また食物アレルギーや気管支喘息、アレルギー性鼻炎などのアレルギー疾患発症のきっかけとなることも知られており、適切なスキンケアと薬物治療(外用薬、内服薬、注射製剤)を組み合わせることで、症状をコントロールし、健やかな成長を支えることが可能です。

■食物アレルギー
こどもの食物アレルギーの代表は、鶏卵・牛乳・小麦ですが、最近ではクルミ・カシューナッツ等のナッツ類のアレルギーや、花粉症に関連する口腔アレルギー症候群が増加しています。
当院では、食物経口負荷試験を実施し、少量でも食べられる範囲を見定めて、安全に摂取を続けられるよう継続的に支援を行っています。
食物経口負荷試験は、原則、日帰りまたは1泊入院で実施しております。

■気管支喘息
こどもの気管支喘息は、ガイドラインの普及と吸入ステロイドや配合薬の使用により、コントロール率が改善してきています。
しかし、感染に伴った急な発作で、緊急入院するお子さんは、幼児を中心に、まだまだ減ってはいません。
当院では、幼児でも実施可能な呼吸抵抗検査Impulse Oscillometry System(IOS)や、呼気NO検査、スパイロメトリーなどを実施し、正確な診断、コントロール向上を目指しています。

■アレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎はこどもにおいても増加しており、発症も若年化しています。
鼻汁や鼻閉により鼻呼吸が妨げられると、睡眠や勉学など日常生活にも影響します。治療としては抗アレルギー薬などの薬物療法が第一選択となりますが、近年は根治を目指すアレルゲン免疫療法もこどもに適応となっています。
こどもアレルギーセンターでは各科や近隣クリニックの先生方と連携し、アレルギー性鼻炎の診療に取り組んでいきます。

■アレルギー性結膜炎
アレルギー性結膜炎はこどもにも多い病気で、かゆみや充血により勉強や遊びに集中できないなど、生活の質に影響します。以前は春季カタルという重症型が小児男子を中心にみられ、角膜障害や視力低下をきたすことが問題でした。現在は抗アレルギー薬に加え、免疫の働きを調整する点眼治療が導入され、重症例は全国的に減少傾向です。しかし軽症のアレルギー性結膜炎は依然多く、長引く症状に悩むお子さんも少なくありません。またアトピー性皮膚炎を持つこどもでは、アトピー性角結膜炎を合併し、将来白内障や網膜剥離の危険が高まることも知られています。
小児期からの適切な眼科的管理が、視力を守るうえでとても大切です。

医師等紹介

神岡 直美(平成6年卒)

こどもアレルギーセンター長
小児アレルギー科部長
准教授(診療担当)
指導医・認定医・専門医
日本小児科学会 小児科専門医
日本アレルギー学会 アレルギー専門医
臨床研修指導医

西田 絵美(平成16年卒)

小児アレルギーセンター副センター長
皮膚科部長
教授
指導医・認定医・専門医
日本皮膚科学会 皮膚科専門医
難病指定医

高野 学(平成20年卒)

小児アレルギーセンター副センター長
耳鼻咽喉科副部長
講師(診療担当)
指導医・認定医・専門医
日本耳鼻咽喉科学会 耳鼻咽喉科専門医
日本耳鼻咽喉科学会 専門研修指導医
頭頚部がん専門医
がん治療認定医
臨床研修指導医
難病指定医

中沢 陽子(昭和62年卒)

眼科部長
准教授(診療担当)
指導医・認定医・専門医
日本眼科学会 眼科専門医
眼科光線力学療法 認定医
臨床研修指導医
難病指定医

中岡 晃子(平成20年卒)

助教
指導医・認定医・専門医
日本小児科学会 小児科専門医
日本アレルギー学会専門医(小児科)

千代田 瞳(平成26年卒)

医師
指導医・認定医・専門医
日本小児科学会 小児科専門医
日本アレルギー学会専門医(小児科)
臨床研修指導医
緩和ケア研修会修了

外来担当医表

受診をご希望の方へ

こどもアレルギーセンターでは、かかりつけの先生としっかり連携しながら、小児科を中心に、皮膚科・耳鼻科・眼科・産婦人科などのスタッフが協力して、ていねいな診断とガイドラインに沿った治療を行っています。
また、看護師・助産師・薬剤師・栄養士など、さまざまな専門職が力を合わせ、アレルギーに悩まない子育てをサポートしていきます。
ロゴマークは、真ん中のこども(白)を、家族(黄)がやさしく包みこみ、さらにその周りをこどもアレルギーセンター(緑)が大きく見守っている姿を表しています。
受診をご希望の方は、かかりつけの先生にご相談いただき、ご紹介いただくことをおすすめします。

こどもアレルギーセンター長 
神岡 直美

診療実績・研究実績

今後掲載予定です。

その他

こどもアレルギーセンター関連のイベントやお知らせを掲載予定です。
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