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放射線技術係


部門紹介

放射線技術係では、各科の医師より依頼を受け、X線を用いたレントゲン撮影、CT検査や磁気を用いたMRI検査などを行います。
放射線技術係のスタッフは、可能な限りの被ばく低減の実現、診断に有益となる質の高い画像を提供するため、研修会の積極的な参加や認定資格の取得など自己研鑽に取り組み、知識や技術の向上に努めています。
検査を受けられる方の身体的負担、精神的負担を軽減し、安全に安心して検査が受けられるよう、地域の皆さまから信頼される放射線係を心がけております。
放射線検査についてご不明なことがありましたら、放射線技師までお気軽にお声がけ下さい。

主な業務と取り組み

被ばく線量最適化

シーメンス社製:線量管理システムteamplay
X線を用いる検査は、使用されるX線量が多ければ画質が良くなりますが、被ばくの増加に繋がります。そのため、画像の質を維持しつつ、可能な限りX線量を低減させる検査をする(最適化する)ことが重要になります。放射線技術係では、シーメンス社製の線量管理システムteamplayを導入し、X線CT検査における患者さん個々の被ばく線量を管理し、X線CT認定技師が被ばく線量の最適化を図っています。

妊娠中もしくは妊娠の可能性のある方へお願い

妊娠中及び妊娠の可能性のある方は検査を受けられないことがあります。検査予約時に主治医へ申し出ください。予約後に妊娠の可能性があった場合は、事前にご連絡下さい。また、検査の度に妊娠の有無について何度もお伺いすることがあります。

一般撮影

FUJIFILM社製DR CALNEO smart
胸部、腹部、骨などのレントゲン撮影を行います。
FPD(フラットパネル検出器)を搭載しており、ダイナミックレンジ(一度に表示可能な白から黒の階調を保持した状態での明暗差)が広く、少ないX線で高画質な画像が得られますので、従来の装置より被ばく低減が可能となっています。

注意事項

アクセサリー類、プラスチック、金属、張り薬(湿布、カイロなど)は画像に写るため、診断の妨げとなります。
必要に応じ、更衣もしくは取り外していただくことがあります。

乳房撮影

FUJIFILM社製AMULET Innovality

FUJIFILM社製AMULET Innovality
乳房専用のX線撮影です。乳房は軟らかい組織なので、通常のレントゲン撮影を行う装置では検査をすることができないため専用の装置で検査を行います。乳房をプラスチック板で圧迫し、薄く伸ばした状態で撮影を行います。痛みを伴う場合がありますが、少ないX線量で検査を行える、病気が発見しやすくなるなどのメリットがあります。乳腺超音波検査が苦手とする乳腺に重なったしこりや、微細な石灰化の描出に特に優れています。検査はマンモグラフィ検診精度中央管理員会の撮影認定資格を保有した女性技師が主に担当いたします。

検査時間

通常、左右合わせて2回または4回の撮影を行います。10~15分ほどかかります。

注意事項

化粧品や制汗剤などのパウダーが写ることにより、診断に影響することがあります。
検査当日は、拭き取っていただくか、付けないようお願いします。
以下の方は検査の予約時や撮影の前に病院スタッフにお申し出ください。
  • 心臓ペースメーカを使用されている方
  • 豊胸手術を受けられた方
  • 妊娠中の方や妊娠の可能性がある方
  • 授乳中の方

CT:Computed Tomography(コンピュータ断層装置)

シーメンス社製マルチスライスCT SOMATOM Definition AS+

シーメンス社製マルチスライスCT SOMATOM Definition AS+
X線を用いて体の断面像を撮影します。CT検査では、ベッドで仰向けになり、装置のトンネル部分に体が入ります。トンネル部分にはX線を発生させる管球と対となるX線検出器があり、1回転最短0.3秒の速さで回転してデータを収集していきます。短時間で広範囲の撮影をすることができ、空間分解能(細かなものを見る能力)に優れています。様々な断面や3次元画像などを作成することができ、臨床に役立てています。

撮影時間

造影剤を使用しない単純検査では約5~10分、造影検査では約20分かかります。 (検査内容、検査部位によって異なります)

注意事項

撮影部位やその付近に金属製品があると画像が乱れてしまい、正確な診断の妨げとなります。
必要に応じ、更衣もしくは取り外していただくことがあります。
ペースメーカや植込み除細動器(ICD)を装着されている方は、検査部位や方法によってはCT検査ができない場合がありますので、検査前に医師または診療放射線技師までお知らせ下さい。

MRI:Magnetic Resonance Imaging(磁気共鳴画像診断装置)

フィリップス社製1.5T MR5300

フィリップス社製1.5T MR5300
強力な磁気の力と電磁波を用いて、体内の水素原子(人間の身体の60%)を画像化することにより、頭頚部、体幹、四肢、血管など全身の検査をすることができます。コントラスト分解能(内臓、脂肪、筋肉、腱などの組織を識別する能力)に優れます。放射線による被ばくがないため、安心して検査をお受け頂けます。ただし、強い磁場を用いているため、入室制限や注意事項などがあります。

検査の流れ

検査する部位に専用のコイルで覆うことで行います。
検査中は機械から大きな音がするため、耳栓やヘッドホンを付けます。
そのため検査中はブザーをお渡ししますので異変を感じましたら遠慮なくお申し出下さい。
また、MRI検査はとても動きに弱いため、身体を動かさないようにして下さい。

造影検査

必要に応じ、詳しい情報のために造影剤を用いて検査する場合があります。
既往歴や問診内容によって造影ができない場合がありますのでご了承ください。

撮影時間

約15~30分
検査内容によっては検査時間が長くなる場合があります。

注意事項

  • 金属製品をはじめとする貴重品を、全て持ち込むことができませんので、専用のロッカーに保管をお願いいたします
  • 必要に応じて更衣をお願いする場合がございます
  • 問診の内容により検査を受けられない可能性があります

MRI検査を受けられない方

  • ペースメーカー
  • 植え込み型除細動器(ICD)
  • 人工内耳、神経刺激装置
  • その他、MRIに対応していない体内金属

MRI検査を受けられない可能性のある方

  • 妊娠中、妊娠の可能性がある方
  • 刺青やアートメイク
  • 閉所恐怖症(狭い場所が苦手な方は受けられない可能性があります。)

その他

以下については、火傷や機器の破損原因となります。
検査当日は付けてこないようにお願いします。
  • 機能性衣類(ヒートテックなど)
  • 化粧品(マスカラ、ラメなど)
  • カラーコンタクトレンズ
  • 装飾品(指輪、ネックレス)
  • マニュキア、ジェルネイル
  • 増毛スプレー etc…
ご不明な点などは診察時、もしくは検査前にお申し出ください。 

X線 TV

Canonメディカルシステムズ社製ZEXIRA、Ultimax-i
当院では2台のX線透視装置で検査を行っています。
消化管検査(胃のバリウム検査など)、嚥下造影検査、泌尿器造影検査、整形領域など幅広い検査で用いられます。FPD(フラットパネル検出器)が搭載されており、高画質なリアルタイム画像処理技術と線量低減が可能となっています。

血管撮影

Philips社製Allura Centron

Philips社製Allura Centron
カテーテル検査とも呼ばれます。カテーテルと呼ばれる細い管を、脚の付け根や腕にある血管などから目的とする血管まで挿入し、造影剤を注入することで、血管の状態をリアルタイムに観察、撮影が可能できます。治療を同時に行う場合、カテーテルを介して治療器具を用い、血管の狭窄の開通、動脈塞栓、抗癌剤投与などを行います。検査時間は、治療まで行う場合は約2~3時間かかることもあります。

骨塩定量(骨密度)(DEXA法:Dual Energy X-ray Absorptiometry)

東洋メディック社製Horizon

東洋メディック社製Horizon
当院では精度が最も高い、異なる2種類のX線を用いて骨の硬さを測定するDEXA法にて行っています。検査は有効な部位とされる腰椎および大腿骨での測定を行います。

検査の流れ

検査中は動かすに、仰向けの状態で測定を行います。
検査時間は5~10分程度で痛みもありません。

注:プラスチック、金属、張り薬(湿布、カイロなど)は検査の妨げとなりますので必要に応じ、更衣をお願いすることがあります。
腰や大腿骨に骨折や手術、金属固定を行っている場合、造影検査(主にバリウム検査)を受けて間もない方は、測定に支障を来す場合がありますので、該当される場合はあらかじめスタッフへお申し出下さい。(当院では1か月程度開けていただきます。)

認定資格

取得資格 人数
マスター放射線技師 1名
X線CT認定技師 4名
磁気共鳴(MR)専門技術者 2名
救急撮影認定技師 2名
Ai認定診療放射線技師 2名
医療画像情報精度管理士 1名
衛生工学衛生管理者 1名
検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師 2名
画像等手術支援認定診療放射線技師 2名
臨床実習指導教員 3名
第1種放射線取扱責任者 2名
博士 1名
修士 2名
インターンシップ・病院説明会・施設見学