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医療の質指標


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医療の質指標について

 当院では、良質な医療を提供するために、医療の質を評価する指標(医療の質指標)を設定するとともに、同指標を収集及び分析し、質の向上のための改善活動を行っています。
 このページでは、同指標の実績等を公表します。(年度標記のないものは2023年度の実績となります。)

病院全体

100床あたりの医師・歯科医師数

医師 歯科医師 合計 100床あたり
512人 18人 530人 66.3人
〇 指標の解説
  100床あたりの医師数は、その病院における医師の充足度を示しています。医療従事者数が増加することによって、患者さん
  により手厚い医療を提供をすることができるので、安定的に医師を確保する体制の構築をしていく必要があります。

100床あたりの看護師・助産師数

看護師 助産師 合計 100床あたり
935人 55人 990人 123.8人
〇 指標の解説
  100床あたりの看護師・助産師数は、病院の看護職の充足度を示しています。当院の看護師配置は「7対1」であり、入院患
  者さん7人に対して1人の看護職が勤務しています。患者さんに手厚い医療の提供をするためには、看護職の確保が必要と
  なります。

100床あたりの薬剤師数

人数 100床あたり
57人 7.1人
〇 指標の解説
  薬剤師は、患者さんに安全かつ高度な薬物治療を受けていただくために、薬の管理・調剤・指導・情報提供など様々な業務
  を行っています。また、薬剤師が薬剤指導を実施することで、服薬厳守及び生活の質の向上につながります。

クリニカルパス適用率

2021年度 2022年度 2023年度
58.80% 58.10% 59.89%
〇 指標の定義
  分子:クリニカルパス件数
  分母:入院患者数

〇 指標の解説
  クリニカルパスを使用して診療していくことは、医療の標準化に繋がり、業務の効率化や医療の質向上、患者満足度の向上
  にもつながります。

退院後の緊急再入院率

緊急入院患者数/退院患者数 再入院率
778/19,321人 4.03%
〇 指標の定義
  分子:退院後翌日~4週間後までに緊急入院した患者数
  分母:退院患者数

〇 指標の解説
  退院後の緊急再入院は、入院中の医療と関連しているとは限りませんが、入院時の治療が不完全だった可能性もあります。
  緊急再入院率を継続的に振り返ることが安全な状態で退院することにつながります。

血液製剤廃棄率

廃棄率
赤血球液 凍結血漿 血小板 合計
0.29% 0.24% 0.44% 0.38%
〇 指標の定義
  分子:製剤廃棄額
  分母:製剤購入額

〇 指標の解説
  輸血製剤が院内で適正に管理されているかどうかを示すものです。輸血製剤廃棄率が低ければ、輸血部門による適正な在庫
  管理や払出が行われていることがわかり、病院経営としても重要な指標となります。

教育

緩和ケア研修修了済の医師の割合

① がん診療において、がん患者の主治医や担当医となる者
修了者数/医師数 割合
210/230人 91.3%
② ①以外の医師・歯科医師で、がん患者の主治医や担当医となることは想定されないが、主治医等から診察依頼を受けた場合
  や当直業務などで、がん患者との対面による診察を行うことがある者
修了者数/医師数 割合
128/295人 43.4%
③ 病理医や放射線読影医など、がん患者との対面による診察は想定されない者
修了者数/医師数 割合
13/41人 31.7%
〇 指標の解説
  緩和ケアとは、患者さんの苦しみを予防し、和らげることで生活の質を向上するものです。がん診療において主治医や担当
  医となる医師の研修修了割合は、がん患者さんに最適な医療を提供していく指標となります。

100床あたりの専門看護師・認定看護師数

人数 100床あたり
37人 4.6人
〇 指標の解説
  専門・認定看護師は特定の看護分野において熟練した看護技術と知識を用いて、水準の高い看護ケアを効率よく実践してい
  ます。医療は高度化・複雑化が進んでいるため、看護師に求められる能力や需要はますます増大しています。専門・認定看
  護師の充実は、医療・看護の質向上につながります。

医療安全

患者誤認発生率

2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
0.02% 0.02% 0.03% 0.03%
〇 指標の定義
  分子:患者誤認発生件数
  分母:入院・外来延べ患者数

〇 指標の解説
  患者誤認には、①患者同定間違い(患者AとBの間違い)、②医療行為の取り違えの2種類があります。患者誤認は治療・処
  置に直結することから重大事故につながる危険性があり、発生件数を減らす取り組みが必要です。患者誤認の発生要因を分
  析し、有効な予防策を立案し、組織全体で共有、実践していくことが発生率の低減につながります。

3b以上のインシデント発生率

2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
0.02% 0.02% 0.02% 0.02%
〇 指標の定義
  分子:3b以上のインシデント報告数
  分母:入院・外来延べ患者数

〇 指標の解説
  3b以上とは濃厚な処置や治療を要した事例をいいます。重大な事例を減らしていくために、原因分析し、有効な再発防止
  策を立案し、発生予防につなげていることを評価する指標となります。

入院の重大な転倒・転落発生率

2020年度 2021年度 202年度 2023年度
0.004% 0.008% 0.004% 0.008%
※参考値:0.008%(2023年度QIプロジェクト)
〇 指標の定義
  分子:入院の重大な転倒・転落発生数
  分母:入院延べ患者数

〇 指標の解説
  入院患者の転倒・転落は患者が自立的に活動される限り、発生率を0%にすることは困難です。しかし、転倒・転落の発生
  防止対策と併せて、影響度が高い合併症を防ぐための対策を実施することが必要となります。転倒・転落の発生要因を分析
  し、有効な予防策を立案、実践していくことが発生率の低減につながります。

インシデント報告率

2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
0.84% 0.77% 0.87% 0.92%
〇 指標の定義
  分子:インシデント報告数
  分母:入院・外来延べ患者数

〇 指標の解説
  インシデント発生時には、原因を調査して再発防止策を早急にとることが重要となります。そのためにはインシデントを適
  正に報告することが必要となります。報告件数は多いほど医療安全への意識が高いと評価されます。

感染管理

院内新規MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)発生率

2020年度 2021年度 2022年度 2023年度
0.041% 0.033% 0.044% 0.045%
〇 指標の定義
  分子:入院でメチシリン耐性黄色ブドウ球菌が検出された患者数
  分母:延べ入院患者数

〇 指標の解説
  MRSAのアウトブレイクを予防するためには、感染対策(標準予防策、環境汚染対策)を強化することが重要である。
  この指標は、感染対策活動が適正に実施されているかの評価の一助となる。

抗MRSA薬投与に対する薬物血中濃度測定実施率

2022年度 2023年度
92% 97%
〇 指標の定義
  分子:分母のうち薬物血中濃度を測定された症例数
  分母:薬物血中濃度測定を行うべき抗MRSA薬を投与された症例数
     
〇 指標の解説
  薬物血中濃度測定結果を活用した抗MRSA薬の適正使用は、耐性菌の出現やアウトブレイクの抑制だけではなく、副作用
  の回避、治療期間の短縮など、患者さんの質向上につながります。

ケア

褥瘡推定発生率

2021年度 2022年度 2023年度
1.70% 1.58% 1.43%
〇 指標の定義
  分子:分母のうち褥瘡保有患者数(入院時すでに褥瘡保有患者は除く)
  分母:定期評価日在院患者数

〇 指標の解説
  褥瘡は患者のQOL(生活の質)の低下をきたすとともに、感染を引き起こすなど治癒が長期に及ぶことによって、結果的に
  在院日数の長期化につながります。医療の質の観点からも褥瘡予防は重要な指標となります。

がん関連

100床あたりの新規がん登録数

2021年度 2022年度
件数 100床あたり 件数 100床あたり
2,490件 311.3件 2,651件 331.4件
〇 指標の解説
  当院はがん診療拠点病院であり、地域医療と連携を深めていくことが必要です。新規がん患者受入件数の増加は、地域医療
  機関と患者さんに当院を選んでいただいていることを示しています。

静脈内投与での抗がん剤漏出率

2021年度 2022年度 2023年度
0.05% 0.09% 0.09%
〇 指標の定義
  分子:抗がん剤漏出数
  分母:外来化学療法室利用者数

〇 指標の解説
  抗がん剤が血管外の周辺組織に漏れると組織の炎症や壊死をもたらし、重症化すると外科的治療が必要となります。
  漏出率が低いことは、適切に対応していることを示しています。

抗がん剤によるアレルギー出現率

2021年度 2022年度 2023年度
0.14% 0.12% 0.22%
〇 指標の定義
  分子:アレルギー出現数
  分母:外来化学療法室利用者数

〇 指標の解説
  抗がん剤治療には副作用が出現します。そのうち、アレルギー反応はアナフィラキシーと呼ばれる重篤な症状になります。
  アレルギー出現率が低いことは、適切に対応していることを示しています。

手術関連

手術後の肺塞栓症または深部静脈血栓症の発生率

発症患者数/手術あり退院患者数 発生率
9/9,476人 0.1%
〇 指標の定義
  分子:手術後に肺塞栓症または深部静脈血栓症を発症した患者数
  分母:手術あり退院患者数

〇 指標の解説
  肺塞栓症、深部静脈血栓症は血栓の大きさや血流障害の程度によって死亡する場合があります。肺塞栓症・深部静脈血栓症
  の発症率が低ければ、院内で適切な予防対策が実施されており、周術期における患者管理の質が高いことがわかる指標とな
  ります。

手術技術度DとEの割合

技術度DとEの合計/手術件数 DとEの割合
7,507/10,312件 72.8%
※参考値:72.5%(2019年度全日本民医連報告)
〇 指標の定義
  分子:手術度DとEの合計
  分母:手術件数

〇 指標の解説
  外科系学会社会保険委員会連合(外保連)は外科的手技の技術評価を目的として各手技の評価を行っています。当院は高度
  で専門的な医療を行う特定機能病院として、手術室や手術機器の整備を行っています。高難度の手術に積極的に取組んでい
  る指標となります。

参考サイト

〇 公益財団法人日本医療機能評価機構 医療の質の評価・公表等推進事業 全日本民医連報告
  https://www.min-iren.gr.jp/hokoku/hokoku.html(別ウィンドウで開きます)
〇 一般社団法人日本病院会 QIプロジェクト
  https://www.hospital.or.jp/qipro/(別ウィンドウで開きます)