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受診希望の方へ

治療の流れ



診察から治療開始までの流れ

セカンドオピニオン外来予約

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初診予約

主治医の先生から紹介いただきます。初診の予約を取り、主治医の先生へお返事いたします。

診察(陽子線治療適応の判断)

お持ちいただいた診療情報提供書やCTやMRIなどの資料および追加の検査を行い、病巣を把握し、陽子線治療の対象となるか診断いたします。その後、治療の説明をさせていただきます。

治療料の説明

医事担当者より、治療料の説明をさせていただきます。

診察(適応の判断)

キャンサーボード

患者さんに一番最適な治療方法について、他院または当院の他診療科の医師も含めて検討を行います。

診察(陽子線治療の決定)

キャンサーボードの結果を含めて、治療方針についてご説明いたします。治療方法の詳細、期待される効果、予想される有害事象等を説明いたします。

看護師からの説明

陽子線治療スケジュールの確認や日常生活における注意点などについて説明いたします。

診療放射線技師からの説明

陽子線治療の流れに沿って、陽子線治療を開始するまでの準備(固定具作成、CT撮影、MRI撮影等)、前処置、陽子線治療時における注意点等についてご説明いたします。治療に対する同意書を提出いただいた後にこの後に続く準備に進みます(同意書をお忘れなく持参していただくようお願いします。)

固定具作成

陽子線治療時に、毎回、同じ姿勢を再現できるように、また、治療中に動いてしまわないように、固定具を作成します。頭の下の枕や体の下に敷く吸引式固定具、体の上から覆うように固定するシェルなどを利用して、体の型を作成します。(動きがある臓器においては固定具作成日より前に体内にレントゲンで映るマーカーを挿入する場合があります。)

固定具作成

治療計画用CT撮影

指示された前処置をしていただき、作成した固定具を装着した状態でCT撮影を行います。このCTデータを基に治療計画を作成しますので、毎回の治療はこの時の姿勢を再現できるように位置合わせを行います。必要に応じて、造影CT、呼吸同期CT、MRI、PETの撮影も行います。(CT撮影から陽子線治療初日までの間に約1週間程度お時間をいただきます。)

CT撮影(治療計画用)

治療計画

治療計画専用のコンピューターに治療するがんの位置や形状を入力し、陽子線をあてる方向や照射する量、照射回数などを設定し、医師、診療放射線技師、医学物理士が患者さんごとに最適な照射方法を検討し策定します。

治療計画カンファレンス

策定された治療計画について、医師、診療放射線技師、医学物理士、看護師などにより多角的に検討します。また、患者の全身状態、処置等を確認し、患者情報や治療中のケア方針を共有します。

治療計画カンファレンス

ボーラス・切削コリメータの製作

専用の工作機械により、ビームを形作るための補償体(コンペンセーターまたはボーラス)や切削コリメータを製作します。補償体はビームの奥行方向の形状を腫瘍の奥行方向の形に合わせます。コリメータはビームの横方向の形状を腫瘍の横方向の形に合わせます。(これらを使わずに照射可能なスポットスキャニング照射方法も有しています。)

ボーラス・切削コリメータの製作

治療計画の検証

モンテカルロシミュレーション線量分布

製作したボーラスや切削コリメータをセットし、実際に患者さんに陽子線を照射する時と同一のマシンパラメータを設定し、陽子線を事前に照射します。実際に陽子線が照射された量、線量の分布がコンピューター(治療計画装置)上で作成された治療計画と相違がないことを確認します。また、治療計画装置とは異なる線量計算アルゴリズム(モンテカルロシミュレーション)による線量分布においても相違ないことを検証します。

陽子線治療開始から治療終了までの流れ

診察(治療計画の説明)

作成した治療計画に基づいて、予想される効果や副作用について説明します。

診察(治療計画の説明)

陽子線治療

位置照合

照射室のベッドに横になり、作成した固定具を装着し、正面と側面の2方向からレントゲン撮影を行います。治療計画と同じ位置になるようにベッドを微調整し、正確な位置あわせを行います。(初回は、担当医師の確認が必要になりますので、15から30分程度の時間がかかります。)

レントゲン撮影

陽子線治療

位置あわせ終了後、治療装置の機器操作を行い、その後、陽子線を照射します。照射時間は、通常約2、3分ですが、呼吸に合わせて照射する方法、ターゲットの大きさ、照射方法の違い等によって照射時間は異なります。治療室により治療時間は異なりますが、15分~30分程度かかります。

陽子線治療中

診察(経過確認)

治療中の副作用の発見やその対処のために、経過を確認します。

位置照合

初回治療時と同様に、照射室のベッドに横になり、固定具を装着、レントゲン撮影をして、正確な位置合わせを行います。(2回目以降の位置あわせ時間は、通常5から10分程度です。)

陽子線の照射

初回治療時と同様に、陽子線の照射準備を行い、その後、陽子線を照射します。

治療後の経過観察

陽子線治療終了後は、紹介元の主治医の先生へ定期的に受診いただきます。また、当センターでは、陽子線治療の専門家という立場から、経過の確認をさせていただきます。

治療に際してのお願い

治療にかけられる時間には限りがあります(治療時間枠がきまっています)。治療時間が遅延しないように、治療を受けられる方は余裕をもって来院し軽装になってお待ちいただき、スムーズな入退室にご協力お願いいたします。

※ 治療希望日は原則、指定できません。

陽子線治療を希望される患者さんが増えています。
今まで出来る限り希望治療時間などを設定して参りましたが、今後は治療枠の確保が難しいため希望に沿えない状況になっています。
何卒ご理解賜りますようよろしくお願い申し上げます。

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