病院長挨拶
躍進し続ける東部医療センター
平素より名古屋市立大学医学部附属東部医療センターに格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
令和7年4月1日付けで、病院長を拝命いたしました林祐太郎と申します。名古屋市立大学医学部附属となった東部医療センターの病院長を4年間にわたって務めた大手信之前病院長の後任として、市民の皆さまの健康と生命を守ることをめざして一生懸命努力する所存です。どうかよろしくお願い申し上げます。
さて、当院の特色として救急医療と感染症医療を挙げることができます。救命救急センターは「断らない救急」の実践のために不断の努力をしており、令和6年度は約8,200件の救急車を受け入れました。大学病院化前は年間7,000件台でしたから飛躍的な増加と考えます。救急車で来院された患者さんの入院率は45%に達し、当院が地域の救急医療に欠くべからざる存在であることは間違いないと思います。さらに救急患者の夜間帯受入体制の改善や並行二列の緊急手術対応に向けて、看護師の増員を行って参りました。
また第二種感染症指定医療機関として、令和2年2月に名古屋市内において最初の新型コロナウイルス感染症患者受け入れを行い、以降延べ2万人に上る入院を受け入れて参りました。新型コロナウイルス感染症は5類となりましたが、突発的な発生が危惧される未知の新興感染症に対しましても、感染症学分野を設置し、感染症の専門医を養成し、万全の態勢を整備しております。
現在当院は、救急医療と感染症医療に加えて、がん医療の拡大を進めて参りました。これにより、診療の三本の柱を立てる体制が構築できました。すでに先進がん治療センターを立ち上げており、このセンターを核にがんに対する手術療法・放射線療法・薬物療法のチーム医療化を推進し、病院が一体となって総合的ながん医療を進めております。とくにさまざまな臓器の合併症を有する高齢のがん患者さんを積極的に受け入れてきました。令和8年度に「愛知県がん診療拠点病院」の指定をいただくための諸々の作業が実を結ぼうとしております。実際には、無菌室4床を整備したうえでの白血病治療を進めていきます。また今年度に外来でのがん治療の推進のために化学療法センターを立ち上げました。また高機能な放射線治療装置を導入したことにより、多くの患者さんの放射線治療を行っております。がん手術治療については、消化器外科、産婦人科、泌尿器科を中心とした多くの外科系診療科が、手術用ロボットである「da Vinci Xi」を用いて積極的にがん手術を行っています。その結果、昨年度ロボット1台当たりの手術件数(およそ300件/年)が全国でもトップクラスの実績となりました。
診療体制強化の一環として、令和5年度初めに設置された眼科・レーザー治療センターに加え5年度末に耳鼻いんこう科・声と鼻のセンターを開設いたしました。眼と耳・鼻・喉の診療がさらに充実しました。とくに令和7年度から眼科では国内で4カ所目になる「運転外来」を開設し、安全な自動車運転につながるような診療を開始しました。是非多くの患者さんをご紹介ください。
さて、当院の立ち位置ですが、厚生労働省によって令和6年6月にDPC特定病院群(旧DPCII群病院)の指定を受けました。これはまさしく当院が大学病院本院に準じた診療レベルを達成していることの証と存じます。またNewsweek誌調査の国内病院ランキングで当院は全国156位でした。名古屋市内では大学病院本院を除くと4番目の位置づけです。外部からの評価も高いものになりつつあります。さらに高評価をいただけるように東部医療センターは一丸となって頑張って参ります。
名古屋市立大学医学部附属東部医療センターは、地域の皆様、名古屋市民の皆様に信頼され、愛される病院を目指します。引き続きご支援を賜ります様、何卒よろしくお願い申し上げます。
名古屋市立大学医学部附属東部医療センター
病院長/林 祐太郎
令和7年4月1日付けで、病院長を拝命いたしました林祐太郎と申します。名古屋市立大学医学部附属となった東部医療センターの病院長を4年間にわたって務めた大手信之前病院長の後任として、市民の皆さまの健康と生命を守ることをめざして一生懸命努力する所存です。どうかよろしくお願い申し上げます。
さて、当院の特色として救急医療と感染症医療を挙げることができます。救命救急センターは「断らない救急」の実践のために不断の努力をしており、令和6年度は約8,200件の救急車を受け入れました。大学病院化前は年間7,000件台でしたから飛躍的な増加と考えます。救急車で来院された患者さんの入院率は45%に達し、当院が地域の救急医療に欠くべからざる存在であることは間違いないと思います。さらに救急患者の夜間帯受入体制の改善や並行二列の緊急手術対応に向けて、看護師の増員を行って参りました。
また第二種感染症指定医療機関として、令和2年2月に名古屋市内において最初の新型コロナウイルス感染症患者受け入れを行い、以降延べ2万人に上る入院を受け入れて参りました。新型コロナウイルス感染症は5類となりましたが、突発的な発生が危惧される未知の新興感染症に対しましても、感染症学分野を設置し、感染症の専門医を養成し、万全の態勢を整備しております。
現在当院は、救急医療と感染症医療に加えて、がん医療の拡大を進めて参りました。これにより、診療の三本の柱を立てる体制が構築できました。すでに先進がん治療センターを立ち上げており、このセンターを核にがんに対する手術療法・放射線療法・薬物療法のチーム医療化を推進し、病院が一体となって総合的ながん医療を進めております。とくにさまざまな臓器の合併症を有する高齢のがん患者さんを積極的に受け入れてきました。令和8年度に「愛知県がん診療拠点病院」の指定をいただくための諸々の作業が実を結ぼうとしております。実際には、無菌室4床を整備したうえでの白血病治療を進めていきます。また今年度に外来でのがん治療の推進のために化学療法センターを立ち上げました。また高機能な放射線治療装置を導入したことにより、多くの患者さんの放射線治療を行っております。がん手術治療については、消化器外科、産婦人科、泌尿器科を中心とした多くの外科系診療科が、手術用ロボットである「da Vinci Xi」を用いて積極的にがん手術を行っています。その結果、昨年度ロボット1台当たりの手術件数(およそ300件/年)が全国でもトップクラスの実績となりました。
診療体制強化の一環として、令和5年度初めに設置された眼科・レーザー治療センターに加え5年度末に耳鼻いんこう科・声と鼻のセンターを開設いたしました。眼と耳・鼻・喉の診療がさらに充実しました。とくに令和7年度から眼科では国内で4カ所目になる「運転外来」を開設し、安全な自動車運転につながるような診療を開始しました。是非多くの患者さんをご紹介ください。
さて、当院の立ち位置ですが、厚生労働省によって令和6年6月にDPC特定病院群(旧DPCII群病院)の指定を受けました。これはまさしく当院が大学病院本院に準じた診療レベルを達成していることの証と存じます。またNewsweek誌調査の国内病院ランキングで当院は全国156位でした。名古屋市内では大学病院本院を除くと4番目の位置づけです。外部からの評価も高いものになりつつあります。さらに高評価をいただけるように東部医療センターは一丸となって頑張って参ります。
名古屋市立大学医学部附属東部医療センターは、地域の皆様、名古屋市民の皆様に信頼され、愛される病院を目指します。引き続きご支援を賜ります様、何卒よろしくお願い申し上げます。
名古屋市立大学医学部附属東部医療センター
病院長/林 祐太郎
略歴 | |
(学歴) | |
昭和60年3月 | 名古屋市立大学医学部 卒業 |
(学位) | |
医学博士 | |
(職歴) | |
昭和60年3月 | 名古屋市立大学 泌尿器科学教室 入局 |
昭和61年6月 | 名古屋市立東市民病院 泌尿器科医員 |
平成元年6月 | 名古屋市立城西病院 泌尿器科医員 |
平成3年6月 | 名古屋市立大学 泌尿器科助手 |
平成5年6月 | 名古屋市立大学 泌尿器科講師 |
平成10年1月 | 米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)小児泌尿器科留学 |
平成14年4月 | 名古屋市立大学 泌尿器科 助教 |
平成19年4月 | 名古屋市立大学大学院医学研究科 腎・泌尿器科学分野 准教授 |
平成29年4月 | 名古屋市立大学大学院医学研究科 小児泌尿器科学分野 教授 |
平成30年4月 | 名古屋市立大学病院 病院長補佐(卒前・卒後教育担当) |
令和3年4月 | 名古屋市立大学病院 副病院長(教育担当)、総合研修センター長 |
令和5年4月 | 名古屋市立大学病院 副病院長(戦略企画・経営管理担当) |
令和7年4月 | 名古屋市立大学医学部附属東部医療センター 病院長・名古屋市立大学理事 |
現在に至る | |
所属学会等 | 日本泌尿器科学会、日本小児泌尿器科学会(理事長)、日本排尿機能学会、日本泌尿器内視鏡学会、日本アンドロロジー学会、米国泌尿器科学会、米国小児泌尿器科学会 |