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麻疹が疑われる患者さんの診療について【医療機関向け】


愛知県で2例目の麻疹の患者さんが報告されました。名古屋市の報道によりますと、この患者さんの行動歴として2月27日の午後1時30分から2時10分ごろまで、はま寿司(1国豊明店)に滞在していたそうです。近隣の医療機関の先生方におかれましては、麻疹が疑われる患者さんが受診される可能性がありますので、以下の点にご注意ください。
また、診療が困難な場合はお気軽に当院の地域医療連携センターにご相談ください。
地域医療連携センター:052-892-1334(直通)

対応方法について

・麻疹は空気感染、飛沫感染、接触感染で感染します。他の患者さんと待合を別にするか、受診の時間をずらして診療を行なって下さい。
・診察時はN95マスクを使用し、手袋、ガウン、目の保護具(フェイスシールド)などを使用して下さい。
・診療を介助するスタッフや事務におかれましては、ワクチンを2回接種している方か、麻疹に罹患したことがある方が、対応されることが望ましいです。

臨床診断について

・臨床診断としては典型例では2峰性の発熱、Koplik斑、皮疹の性状から診断しますが、ワクチン接種による免疫が不十分な方では修飾麻疹として非典型的な経過を辿ることがあります。症状から診断することは困難で、ワクチン接種歴、海外渡航歴(渡航先の流行状況)、麻疹患者との接触歴等疫学的な情報が重要です。(https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/518-measles.html)
・臨床的に麻疹と診断された場合は24時間以内に発生届を提出する必要があります。また同時に尿(20ml程度)、採血(EDTA2Naのスピッツ)、咽頭ぬぐい(滅菌スピッツに生食をいれたものに入れる)のうち2種類以上の検体を採取して保健センターに提出します。検査で麻疹が否定された場合は届出が取り消されます。(https://www.niid.go.jp/niid/images/idsc/disease/measles/guideline/guideline03_20160309.pdf)

予防接種について

・予防的にワクチン接種を希望される方が、受診されるかもしれません。日本では麻疹のワクチン接種率が90%以上と高率で集団免疫ができているため集団発症は起きにくいことをご説明ください。また現在国内でのワクチンの流通が滞っています。稀少なワクチンはまず小児の定期接種に回すことが大切です。まずは母子手帳などでワクチンが接種されているかをご確認ください。2回接種していれば追加接種しなくても心配はないことをお伝えください。
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