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東部医療センター広報誌「風の道」

風の道vol.35(2023年11月発行)



よりよい医療を目指して ~東部改革~

今回の東部医療センター広報誌「風の道」は小児科の専門医としてご活躍されています連携医の江口医院 江口秀史院長をお招きし、当院の小児科 服部診療科部長と対談していただきました。対談では、小児医療の現状、当院との病診連携の在り方や当院での医療体制について意見交換をいたしました。

:当院小児科 服部診療科部長
:江口医院 江口 院長

集合写真

服部
本日はお忙しい中、また大変お暑い中お越し下さりありがとうございます。
猛暑が続いていますが、(注:対談は8月に行われました)最近はどういった患者さんが増えてきていますか。

江口
コロナが一段落して今年の春から色々な風邪が一気に出てきた感じです。この3年間コロナ以外の風邪が少なくなっていたので、本来なら幼稚園、保育園の間に順番に罹るはずの風邪に罹らず3年過ごしています。その中で色々な風邪が急に流行しているので、毎月どころか2週間に1回熱を出している子もいます。

服部
私どものところに来る子たちは先生方からのご紹介が主体になるので、熱が下がらない患者さんを診ることが多いのですが、繰り返し熱を出して毎月のようにご紹介いただくことがあります。これは、この3年間無かった傾向ですが、それに加えて救急では、熱性けいれんの搬送が増えており、多いと毎日1・2人が運ばれてきます。

江口
テレビなどのマスコミで言われるRS(Respiratory Syncytial )ウイルス感染とかヘルパンギーナはその内の一部で、本当に様々な風邪が流行っていると感じます。
「保育園に行き始めたら毎月熱を出すんです。」との訴えで来る子は毎年いるのですが、それが全年齢に渡っている印象です。

服部
昨年までは、少しでも熱や鼻水が出ると登園できなかったので、症状の無い人としか集団生活していない期間が長く続きました。よって通常なら年少、年中の時によくある感染の機会が無く、り患出来ていないと思います。熱性けいれんも年齢幅が広い印象です。
また、この春から7月中旬ぐらいまで特にRSウイルス感染が多かったのですが、当院でも集中治療が必要なほど悪化した患者さんがいて、搬送先を探すのに苦労しました。
それに加え、ここ3年で小児科の患者数が大きく減ったので、小児科病床をコロナ病棟や混合病床にしたことで縮小してしまい、受け皿が急に減ってしまったという傾向もあります。

江口
この春ぐらいから小児科はRSを受け入れてもらえる病床が無かったですね。本来なら二次救急で収まるはずのものが三次救急で対応しなければならなくなり、医療崩壊していたのではないかと感じました。
また、コロナ禍で予約制の病院が多くなったことで、予約が取れず診察してもらえないという患者さんもいました。
服部
本当にこの春から夏にかけて、小児医療は崩壊しかけていたと思います。実際、当院も一番多い時は1日10人入院したことがありました。これまで一気に小児が入院した経験が無かったのですが、病棟とはこまめにコミュニケーションを取って対応しました。
ただ、最近は小児の看護に慣れた人が離散しているというのが問題です。少子化で小児の患者さんが減少している中でコロナの影響を受けてしまったので、小児科に長けた看護師がどんどん減っているという実情があります。コロナに関して、小児医療は違った意味で打撃を受けたなと感じます。
話は変わりますが、子どもの心身症についてどうお考えですか。

当院 服部診療科部長 写真

服部診療科部長

江口
最近とても増加していると感じています。頭痛や不登校の患者さんが多く、東部医療センター(以下、東部)にもよく紹介しています。

服部
コロナの影響で学校が休校になったり、自宅待機などで休む機会が多かったりと、1回休むと適応が難しくなるのかもしれません。休みをきっかけに不登校になる子は結構多い印象です。
最近は慢性的な頭痛で来院する患者さんが多いですね。

江口
そういう子たちにはどのようなアプローチをされていますか。

服部
まず原因を確認します。子どもの頭痛はアセトアミノフェンという一番弱い頭痛薬でコントロールできることがほとんどですが、それで治らない子は紹介いただいています。この場合は慢性連日性頭痛と呼ばれ、心身症に該当することが多くあります。検査を一通りしてから精神的なアプローチを行います。入院して分かることもあり、昼夜逆転している子は1週間ぐらい入院していただくこともあります。これは大変時間がかかるので、開業医の方は発熱のある子や急性期疾患の子を診ていただいて、当院が詳しい検査・問診が必要な子たちを診るという分担が必要なのかと考えています。

江口
東部では、カウンセリングなども行われているのですか。

服部
当院では心理士と協力してお子様のカウンセリングを行い、医師は親御様に状況を聞きつつ診療を行っています。月に1回通院していただくと、お子様にとって外出の機会にもなりますし、親御様とお子様が二人で過ごす機会づくりにもなります。お子様だけでなく親御様にも寄り添うことで、安心していただけるよう心がけています。
また、症状やカウンセリングの結果によっては市大病院や専門のクリニックを地域医療連携室で探したり、児童精神科医にご紹介させていただいたりしています。

江口医院 江口 院長

江口 院長

江口
発達障害に関してはいかがでしょうか。発達障害といっても知的に遅れがある子や無い子、多動なだけで学校には行ける子などすごく幅が広いですよね。その中で、どの段階で親御様にお話すべきか迷います。

服部
当院では心因性の症状をきっかけに紹介受診を頂くことが多いです。また、てんかんで通院されている方に併存する多動性障害、知的障害なども診療しています。「どれだけ困っているか」が重要なポイントだと考え、患者さんやご家族の「困り具合」によって教育の支援が必要なのか、医療が必要なのか見極めが必要だと考えています。薬が必要なレベルの多動、不眠などがある場合は医療機関の支援が必要ですし、関わりの面となってくるとスクールカウンセラーや療育センターなど、他の機関に繋げる必要があります。
江口
ところで、最近アレルギーの患者も増えていると感じているのですが、東部ではどのような治療をされていますか。また、食物経口負荷試験(以下、負荷試験)はされていますか。

服部
アレルギー患者の救急搬送は急激に増えてきています。これもコロナ禍では見なかった傾向です。当院でも、負荷試験は行っております。

江口
最近は開業医でも専門にして負荷試験をされているところもありますが、時間もかかりますし目が離せないので専門でないと難しいと感じています。東部で負荷試験をやっていただけると非常に助かります。

服部
ぜひご相談、ご紹介いただければ、対応させて頂きます。

江口
ニーズに合わせたフォローが大切ですね。小児救急に関してはどうでしょうか。時間外も受け入れられていますか。

服部
小児救急に関しては、現在、名古屋市の二次救急輪番に参加をしており、毎週火曜日(祝日を除く)は23時まで診療を行っております。また、平日は20時まで小児科医師が院内で待機して紹介や救急車に対応しています。
そのほか、当院への要望はございますか。

江口
患者さんとそのご家族にとって、東部に入院するのとタクシーや電車で通わなければならない遠くの病院へ入院するのとでは負担が大きく違います。東区、千種区、さらに北区、守山区、名東区などの医療機関にとって東部は非常に重要な存在です。しかも、東部周辺地域は転出入が多く、若い子育て世代が常にたくさんいます。地域にとって受け入れの良い、頼れる中核病院として発展されることを期待しています。

服部
ご期待に沿えるよう、患者さんの安全を担保しながら日々アップデートしていきたいと思います。本日は貴重なお話を本当にありがとうございました。

◆次号では、連携医のきくざかクリニック 鈴森謙次院長をお招きし、産婦人科 中山教授・診療科部長、村上特任教授との対談を予定しています。

協力いただいた連携医の紹介

QRコード

江口医院

名古屋市千種区神田町24-1
TEL 052-711-6993
院長 江口 秀史

江口医院 外観写真

東部医療センター病院紹介

今年度新たに着任した教授陣のご紹介

 これまで当院が強みとしてきた救急医療、心臓血管・脳血管疾患に対する高度専門医療に加え、がんの診療・教育・研究体制を更に強化しました。白血病等の化学療法や婦人科領域のがんに対するロボット手術などにも、今後順次対応してまいります。

集合写真

写真左より

循環器内科   
 和田 靖明(教授・診療科部長)
産婦人科    
 中山 健太郎(教授・診療科部長)
病院長     
 大手 信之 
精神科     
 音羽 健司(教授・診療科部長)
薬剤部     
 近藤 勝弘(教授・薬剤部長)
血液・腫瘍内科 
 柳田 正光(教授・診療科部長)

ヘルシーレシピ~栄養管理科~

当院の管理栄養士が、栄養やカロリーを考慮したヘルシーで美味しいレシピをご紹介!ご家庭にある材料で簡単に作ることができるレシピです。是非お試しください♪

アップルマフィン

 ★ 栄養量(1個分)
エネルギー 158kcal
たんぱく質 2.0g
脂質 8.1g
炭水化物 17.9g
塩分 0.3g
材料(8個分)
薄力粉
100g
バター 70g
卵   1個
砂糖 50g
ベーキングパウダー 小さじ1
牛乳 大さじ2
りんご 1/2個
レモン汁 少々
グラニュー糖 大さじ1
シナモンパウダー
(お好みで)
小さじ1
作り方
①リンゴは皮つきのくし形に切り、5㎜にスライスしたらレモン汁をかけ汁気を切る。飾り用に24枚よけておく。
②ボールにバターを入れ、泡だて器でクリーム状に混ぜる。
③砂糖を加え白っぽくなるまで混ぜる。
④溶き卵を3回に分けてよく混ぜる。
⑤薄力粉とベーキングパウダーをふるいにかけたものとスライスりんご、牛乳を加え、ゴムベラで混ぜる。
⑥スプーンでカップに生地を入れる。
飾り用のリンゴスライスを3枚ずつ上にのせる。
⑦グラニュー糖とお好みでシナモンパウダーを合わせ、上からふりかける。
⑧180℃に予熱したオーブンで20分焼く。
♪ ポイント ♪
年々日本人の果物の摂取量は減少しています。
子どもの頃から菓子だけでなく季節の果物をとる習慣がつくとよいですね。
皮付きのりんごは食物繊維も豊富です。
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