循環器内科
診療科部長の紹介

地域の中核病院である名市大病院において、循環器内科は生活習慣病の管理から救急医療に至るまで広範囲な循環器診療を担っております。
緊急性の高い循環器救急診療では、急性心筋梗塞などの治療のために、緊急の心臓カテーテル検査・心血管インターベンションが24時間行える体制を敷いており、同時に2人の治療が可能です。専門研修を受けたスタッフが、冠動脈内エコーを駆使し、死亡率の低下や再発抑制を考えた正確なステント留置術の施行はいうまでもなく、左冠動脈主幹部病変や分岐部病変にも積極的かつ難易度の高いインターベンションを行っています。大動脈バルーンポンプや経皮的体外循環補助装置などを必要とする超重症患者の救命のための冠動脈インターベンションも数多く施行しています。
また循環器内科は病院中央部門である急性心臓疾患治療部(CCU)4床の運営を担当しており、日夜を問わず多くの心不全・不整脈患者を受け入れています。隣接する集中治療部(ICU)とで計55名の看護師を有し、高度かつきめ細かい集中治療を特徴としています。ICUスタッフの協力も得て、重症心不全に積極的な呼吸管理を行うことも多く、急性心不全治療の実績は近隣の大病院に比べても優れたものになっているものと自負しております。
一方外来診療では、地域実地医家の先生方から多くの紹介を受け、心雑音主訴の患者さんにおいては心エコードプラ法を駆使した正確な先天性心疾患・心臓弁膜症の診断を行い、また胸痛主訴の患者さんにおいては64列2管球同時曝射型の高性能冠動脈CT、多段階運動負荷心電図試験、心臓核医学検査を駆使して冠動脈病変のスクリーニングを行っています。そして病気の診断が確定した際には、上述の冠動脈インターベンションを施行し、また心臓血管外科に紹介し最適な治療を受けていただきます。
大学病院として他病院と異なる特徴は、高血圧や脂質異常症の管理に精通した医師を有することであり、それら医師による生活習慣病の診断治療が積極的に行われています。さらに心筋梗塞後あるいは心臓手術後のリハビリテーションは、当院のリハビリテーション部およびスタッフを派遣している名古屋市総合リハビリテーションセンターにて、運動能力改善に主眼を置いた心臓リハビリテーションを施行しています。このように当循環器内科では、心血管病の予防から急性期治療・病後のリハビリに至るまで、幅広い守備範囲を有しています。我々循環器内科は、1日24時間1年365日、患者さんに最適な医療を提供すべく常に皆様のそばにあります。
診療科の特色
- 急性心筋梗塞、不安定狭心症、急性心不全等で来院された方に、急性心臓疾患治療部(CCU)で集中治療を行います。
- カテーテルを用いた経皮的冠動脈形成術(ステント挿入を含む)を行います。特に、急性心筋梗塞や不安定狭心症に対するこの治療を24時間対応で行います。
- 最新型の2管球同時照射64列CTを用いて冠動脈の評価を非侵襲的に行います。
- 運動負荷試験、心臓アイソトープ検査、心エコードプラ法、全身動脈・静脈のエコー検査等あらゆる最新の技術を駆使した正確な心臓・血管病の診断および適切な治療を行います。
- 慢性心不全におけるβ遮断薬療法を実施します。
- 冠動脈疾患・脳血管障害・心不全・腎不全の発症、進行を予防するために、高血圧・脂質異常症・糖尿病の包括的な薬物療法・生活習慣の管理を行います。
- 高血圧の原因精査から難治性高血圧の治療まで高血圧管理の全てを行います。
- 携帯型24時間血圧計(ABPM)を用いて、血圧変動の精査を行います。
- 難治牲不整脈の正確な診断と治療を行います。ペースメーカーの適応の決定と植え込み術を施行します。
- 急性大動脈解離のCCUにおける集中治療を行います。
- 末梢動脈疾患のインターベンション(PTA、ステント挿入)を行います。病気進展予防のための薬物療法・生活習慣の改善指導を行います。
診療・治療に対する心がけ
- 患者さんのお話しをしっかり伺い、最大限に親切で丁寧な診療をします。
- 治療法選択について、徹底的なインフォームド・コンセントを行います。
- 急な状態の変化に対し24時間対応します。
主な疾患
心不全・心機能障害
拡張型心筋症・肥大型心筋症・心臓サルコイドーシス・心臓アミロイドーシス・心筋炎・弁膜症・感染性心内膜炎・心膜炎など
高血圧症
本態性高血圧症・原発性アルドステロン症・腎血管性高血圧症・褐色細胞腫・クッシング症候群など
冠状動脈疾患
急性心筋梗塞・不安定狭心症・安定狭心症・虚血性心筋症など
肺循環・先天性心疾患
原発性肺高血圧症・膠原病性肺高血圧症・先天性心疾患(成人患者の方)など
血管疾患
閉塞性動脈硬化症・大動脈解離(内科治療が可能な方)
不整脈
心房細動・心房粗動・WPW症候群・心室頻拍・心室細動・心停止・完全房室ブロックなど
脂質異常症
家族性高コレステロール血症など
主な治療法
大学病院の利点を生かし、同じ敷地内にある大学院医学研究科と連携して、多数の専門医が協力し合って、幅広い領域に対して、科学的なアプローチによる治療をおこなうことを心がけています。
心不全の方に対しては、最先端の心エコー・CT・MRIを駆使して心機能を評価すると共に、必要に応じて心筋組織生検もおこなって、的確な治療を目指します。重症の方は、急性心臓疾患治療部(CCU)での集中治療を基盤として、病態に応じて補助循環(大動脈内バルーンポンピング法IABP・経皮的心肺補助PCPS)、人工呼吸管理などをおこなって、生命を維持します。さらに、必要があれば、心臓移植について必要性を評価し、移植実施施設と協議するようにします。
循環器病の最大の原因である高血圧については、携帯型24時間血圧計(ABPM)を用いた血圧変動の評価を含め、血圧異常の原因から精査し、難治性高血圧の治療など高血圧管理のすべてを行います。
冠状動脈疾患に対しては、運動負荷試験、心筋シンチ検査、さらに最新型の2管球同時照射64列CTを用いて冠状動脈の評価を行います。病態に応じてカテーテルを用いたインターベンション治療(経皮的冠状動脈形成術・ステント留置術など)を行います。急性心筋梗塞の方には、緊急心臓カテーテル検査・緊急インターベンション治療を行い、必要に応じて心臓外科と連携して治療します。
肺循環疾患・先天性心疾患の成人期の方には、エコー・CT・MRIを用いて形態や機能の異常を評価し、最新の医学情報に基づいた内科的治療を行います。肺動脈性肺高血圧症の方には、シルデナフィル・エポプロステノールなどを用いた治療を行います。また、重症の方については、急性心臓疾患治療部(CCU)で集中治療を行って、循環を維持します。さらに、必要があれば、肺移植・心肺移植の必要性を評価し、移植実施施設と協議するようにしています。先天性心疾患については、小児科・心臓外科と連携して、必要に応じて複数の診療科にまたがって診療します。
そのほか、各種心臓疾患について、専門的な治療を行います。
スタッフ紹介
(平成21年7月1日現在)
| 役 職 | 氏 名 | 専門分野 |
|---|---|---|
| 診療科部長 | 大手 信之 | 循環器内科学全般・心機能・心不全・心エコー |
| 診療科副部長 | 土肥 靖明 | 循環器内科学全般・高血圧症・動脈硬化 |
| CCU副部長 | 谷 智満 | 冠動脈インターベンション |
| 横山 信治 | 脂質異常症 | |
| 藤井 聡 | 循環器内科学全般・高血圧症 | |
| 佐久間 長彦 | 循環器内科学全般・脂質異常症・内分泌代謝 | |
| 向井 誠時 | 循環器内科学全般・心臓電気生理学・冠状動脈CT | |
| 冨本 茂裕 | 循環器内科学全般・心エコー・脂質異常症 | |
| 武田 裕 | 肺高血圧症・成人先天性心疾患・心不全 | |
| 山下 純世 | 循環器内科学全般・高血圧症・動脈硬化 | |
| 福田 英克 | 循環器内科学全般・心不全・心筋シンチ | |
| 山本 浩司 | 循環器内科学全般・高血圧症・動脈硬化 | |
| 若見 和明 | 循環器内科学全般 | |
| 浅田 馨 | 循環器内科学全般・運動負荷 | |
| 杉浦 智範 | 循環器内科学全般・高血圧症・動脈硬化 | |
| 後藤 利彦 | 循環器内科学全般・心不全 | |
| 北田 修一 | 循環器内科学全般・重症心不全・ICD/CRT植込み治療・心血管インターベンション治療 | |
| 池原 典之 | 循環器内科学全般 | |
| 藤田 浩志 | 心血管インターベンション | |
| 若松 良斉 | 循環器内科学全般・高血圧症・心不全 | |
| 村井 俊介 | 循環器内科学全般 | |
| 加藤 千果 | 循環器内科学全般 | |
| 伊賀 登志峰 | 循環器内科学全般 |
外来担当者一覧
外来診察日ならびに担当医師については、こちらをご覧ください。